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中国の格付けを「A+」で据え置き、見通し安定的=フィッチ

2019年11月20日(水)11時39分

 11月20日、格付け会社フィッチ・レーティングスは、中国の長期外貨建ての格付けを「Aプラス」で据え置いた。写真は11月1日、北京で撮影(2019年 ロイター/Florence Lo/Illustration)

[20日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは、中国の長期外貨建ての格付けを「Aプラス」で据え置いた。同国の対外的に「堅固な」財政状態と強いマクロ経済状況がこの格付けを支えているとした。

格付け見通しは安定的とした。

同社は、中国の外貨建て格付けについて、金融セクターが構造的にかなり脆弱であることが主な圧迫要因になっていると指摘した。

来年の経済成長率が5.7%と、今年の6.1%から鈍化するとの見通しも示した。

中国のマクロ経済政策については、米中貿易戦争の影響に対処するため、昨年半ば以降、景気刺激型に傾いていると指摘。

「米中の第1段階の通商合意に向けた協議は最近進展しており、追加関税が延期もしくは最終的には撤廃されることも考えられる。これは、当社の経済成長見通しの上振れリスクとなる可能性がある」と述べた。

フィッチは、財政赤字が一時的に高止まりしても、外部の圧力が低下すれば、現在の格付けを維持できるとの見方も示した。

格付け会社のS&Pグローバル・レーティングも9月、中国の格付けを「Aプラス/A─1」で据え置いた。同社は中国が平均を上回る成長率を維持すると予想。財政が改善するとの見方も示した。

*内容を追加しました。

ロイター
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