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ドル下落、米税制改革の行方やロシア疑惑捜査巡る懸念で=NY市場

2017年11月18日(土)07時35分

[ニューヨーク 17日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが主要6通貨バスケットに対し下落。米債利回り低下や米税制改革実現を巡る不透明性が圧迫材料となった。

ロシアの米大統領選干渉疑惑を捜査するモラー米特別検察官がトランプ陣営に対し、文書の提出を求める召喚状を出したとのニュースもドル売りにつながった。

終盤の取引で、ドル指数<.DXY>は0.31%安の93.645。

ユーロ/ドルは0.23%高の1.1796ドル。

ドル/円も0.82%下落した。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの新興国通貨戦略主任のウィン・シン氏は「ドルは全面安となった。対円での下げが目立ったほか、新興国通貨の大半に対しても下落した」とし、米債利回りの低下が一因と指摘した。

米債利回りはこの日、税制改革の行方を巡る懸念から米株価が下落するなか小幅低下した。

米下院は前日、税制改革法案を可決。上院での審議は来週の感謝祭休暇後始まる見通しだが、すでに一部共和党議員が反発していることもあり、予断を許さない状況となっている。

さらにケンブリッジ・グローバル・ペイメンツのカール・シュアモッタ氏は、ロシアによる米大統領選干渉疑惑に関する捜査について、「税制改革や、米経済を支援する財政政策を実現させる政権の能力が阻害されるだろう」と述べた。

朝方発表された10月の米住宅着工件数が1年ぶりの高水準となったことを受け、ドルに買いが入る場面もあった。

豪ドル/米ドルは0.29%安、NZドル/米ドルは0.54%安。利回り格差が17年ぶりの水準に縮小する中、キャリートレード資金としての両通貨の魅力が薄れたことで、今週は大幅な下げを記録する見通し。

ドル/円 NY終値 112.07/112.10

始値 112.60

高値 112.68

安値 111.95

ユーロ/ドル NY終値 1.1793/1.1797

始値 1.1792

高値 1.1806

安値 1.1774

(表はロイターデータに基づいています)

ロイター
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