ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(6日)

2017年11月07日(火)04時27分

[ 6日 ロイター] - <為替> ドルが対主要通貨バスケット<.DXY>で横ばい。材料難のなか様子見ムードが広がっているという。ドル/円は114円台前半での取引。

<ロンドン株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。目標株価の引き下げが嫌気されたバークレイズが売られた一方で、コモディティ―銘柄が値を上げた。

バークレイズは0.7%下落。ドイツ銀行が、バークレイズの決算が期待外れだったとして目標株価を引き下げた。ドイツ銀行のアナリストは投資家向けのメモで「投資銀行部門の収益状況は引き続き厳しい。ただ市場の見通しは弱気過ぎると思う」と述べ、「買い」とする投資判断を維持した。

一方、銅と原油の値上がりに伴い資源大手リオ・ティントとアングロ・アメリカン、BHPビリトンは1.3%から2.6%上昇した。石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルは0.9%高だった。

<欧州株式市場> 小幅続伸で取引を終えた。10月の好調なユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)が材料視されたほか、原油高も追い風となった。

STOXX欧州600種指数<.STOXX>は約2年ぶりの高値圏で小休止となっている。

原油が2015年7月以来の高値に高騰したことを受けエネルギー銘柄が買われた。石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルは1.5%上昇し、終値で過去最高値を更新した。

一方、オランダのエネルギーサービス企業、SBMオフショアは13.8%急落。中南米事業における汚職を巡り和解金に2億3800万ドルの引当金を計上したことが嫌気された。当初の和解案がブラジルの捜査当局に拒否され、最大顧客の一つであるブラジルの国営石油会社ペトロブラスの事業に入札できなくなった。

ドイツの通信大手ドイツテレコムは2.6%下落。ドイツテレコム傘下のTモバイルUSと米携帯電話大手スプリントの合併協議が打ち切りとなったことが売り材料だった。

<ユーロ圏債券> ドイツ国債の利回りが低下。欧州中央銀行(ECB)が向こう1年間で1300億ユーロ(1500億ドル)近くの資金を再投資する見込みが明らかとなるなか、ドイツ国債への投資額が最も膨らむとの見方から買われた

ECBは、資産買い入れプログラムに伴う償還資金が向こう1年間で総額1298億ユーロとなり、公的部門証券買い入れ(PSPP)の償還資金は1015億ユーロになる見通しとした。

ドイツ10年債利回りは3ベーシスポイント(bp)低下し0.33%と、約2カ月ぶりの低水準。スペイン10年債利回りやイタリア10年債利回りも低下したが、低下幅は1bp未満にとどまった。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トムソン・ロイター、第1四半期は予想上回る増収 A

ワールド

韓国、在外公館のテロ警戒レベル引き上げ 北朝鮮が攻

ビジネス

香港GDP、第1四半期は+2.7% 金融引き締め長

ビジネス

豪2位の年金基金、発電用石炭投資を縮小へ ネットゼ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 6

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 7

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 8

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 9

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 9

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中