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ドル111円後半、一時112円回復後は伸び悩み

2017年06月27日(火)15時30分

 6月27日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の111.79/81円だった。午前には約1カ月ぶりの112円台へと一時上昇したが、実需筋のドル売りが上値を抑えて伸び悩み、111円台に押し返された。写真は昨年11月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の111.79/81円だった。午前には約1カ月ぶりの112円台へと一時上昇したが、実需筋のドル売りが上値を抑えて伸び悩み、111円台に押し返された。

午後のドル/円は、111円後半でじり安となった。午前に一時112円に上昇した後に111円台後半に押し戻され「目立った材料もない中で、やや無理をした印象」(国内金融機関)との声が出ていた。一時111.76円に下落した。

海外時間にかけては、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言に関心が寄せられている。同議長はロンドンで英国学士院のスターン卿との対話に参加する。米国のインフレや賃金の動向に言及するかがポイントとなり「米金利上昇につながれば、ドル/円ももう一段高がありそう」(同)との見方が聞かれた。

午前のドル/円は、日経平均株価のプラス推移や米長期金利の小幅上昇などを眺めてじり高となった。投機筋から仕掛け的なドル買い/円売りも出ていたといい、節目の112円を突破すると、5月24日以来の高値となる112.07円まで上値を伸ばした。

ただ、112円台は「輸出企業のドル売り/円買いが観測されるほか、四半期末を迎えた実需筋から円転玉が出やすい状況でもある」(邦銀)という。ここから力強い上昇とはなりにくいとの声が聞かれた。112.07円まで強含んだ後は、111円後半に押し戻された。

ドル/円は前日の取引で上値抵抗線とみられていた111.70─80円レベルを上抜けた。「案件ものの円売り/外貨買いが引き金となり、ドルショートポジションの調整を誘発した」(国内金融機関)との指摘があった。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 111.79/81 1.1194/98 125.15/19

午前9時現在 111.86/88 1.1181/85 125.08/12

NY午後5時 111.85/87 1.1179/85 125.07/11

(為替マーケットチーム)

ロイター
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