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スイスフラン急落、中銀が介入との観測 

2016年09月30日(金)22時31分

 9月30日の外国為替市場でスイスフランが急落。写真はフランとユーロの紙幣、昨年1月撮影(2016年 ロイター/Dado Ruvic)

[ロンドン 30日 ロイター] - 30日の外国為替市場で、欧州銀行セクターをめぐる懸念から2カ月ぶり高値をつけていたスイスフランが一転して急落した。通貨高を懸念するスイス中銀が為替介入を行なったとの観測が出ている。

ドイツ銀行をめぐる懸念を背景に、ロンドン時間序盤の取引で、ユーロはスイスフランに対し2カ月ぶりの水準となる1.08125フランに下落した。

だがその後0958GMT(日本時間午後6時58分)時点で、1週間ぶり高値となる1.09135フランに急反発。数分程度で0.4%値上がりした。前日比でなお0.3%上昇しているが、他の主要通貨に対しては総じて下落している。

スイス中銀はコメントを控えた。

ラボバンクのシニア為替ストラテジスト、ジェーン・フォレイ氏は「スイス中銀は介入を金融政策手段の1つと考えていることを明確に示しており、フランの上値を抑えるだろう」と話す。

また中東系の投資会社が米国から資金を引き揚げ、スイスフランなど安全資産で流動性の高い通貨に移すとの観測も、スイスフランの押し上げ要因となっていた。米国で2001年9月11日の同時攻撃に関与した外国政府への損害賠償請求を可能にする法案が大統領の拒否権を覆し成立したことで、こうした見方が高まった。

*内容を追加して再送します。

ロイター
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