コラム

米イラン緊迫化、海上自衛隊の護衛艦「中東派遣」は正しい選択だ

2020年01月06日(月)17時25分

不当に嘲笑された安倍の昨年6月のイラン訪問、イランのロウハニ大統領の12月の訪日、そして護衛艦のアラビア海への派遣決定。一連の出来事はいずれも、対立する米・イラン両国の緊張を緩和し、エネルギーの安定供給を維持するとともに、自国の安全保障に関わる問題でより大きな国際的役割を徐々に果たしていこうとする一貫した取り組みの一部を構成している。

日本はスレイマニ暗殺の影響と無縁ではない。米・イラン関係と国際情勢の急激な悪化につながったトランプのイラン核合意からの離脱や、イランの武力闘争による中東の不安定化、世界的な石油調達システムの変動の影響からも逃れられない。

中東地域のさらなる不安定化と世界経済の動揺を招きかねない対立を緩和しようとする安倍の取り組みは、失敗に終わる可能性もかなりある。それでも自国の運命を他国に委ねるよりは、自力で運命を切り開こうとするほうがいい。だからこそ、日本の護衛艦はアラビア海に向かうのだ。

<2020年1月14日号掲載>

【参考記事】トランプが52カ所攻撃するなら、イランは300カ所攻撃する

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2020年1月14日号(1月7日発売)は「台湾のこれから」特集。1月11日の総統選で蔡英文が再選すれば、中国はさらなる強硬姿勢に? 「香港化」する台湾、習近平の次なるシナリオ、日本が備えるべき難民クライシスなど、深層をレポートする。

プロフィール

グレン・カール

GLENN CARLE 元CIA諜報員。約20年間にわたり世界各地での諜報・工作活動に関わり、後に米国家情報会議情報分析次官として米政府のテロ分析責任者を務めた

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