コラム
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

藤崎剛人

(ふじさき・まさと) 批評家、非常勤講師
1982年生まれ。東京大学総合文化研究科単位取得退学。専門は思想史。特にカール・シュミットの公法思想を研究。『ユリイカ』、『現代思想』などにも寄稿。訳書にラインハルト・メーリング『カール・シュミット入門 ―― 思想・状況・人物像』(書肆心水、2022年)など。
X ID:@hokusyu1982

現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

東京五輪の「国際公約化」は日本政府の自作自演

<科学的見地から五輪開催の可否を助言するはずの尾身・分科会会長までが、「国際公約」を盾に判断を回避> 6月11日から13日まで、イギリスのコ

2021.06.21
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

どんどん不自由になる日本の表現の自由

<署名を偽造したり脅迫したり、「反日」を潰すために右翼は手段を選ばなくなってきている> 6月10日、今月25日から東京都新宿区で開催予定だっ

2021.06.14
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

五輪開催の是非、コロナ分科会に諮問しない ── 安倍政権以来の悪弊続く

<憲法学者の大半が違憲と言ったのに強行採決された安保法案、菅政権発足直後の学術会議への人事介入など、科学的知見を無視し続ける為政者を許容して

2021.06.07
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

池江選手に五輪辞退をお願いするのは酷くない

<アスリートと一般市民の利害は今や根本的に対立している。そうさせたのは、コロナ無策のまま五輪を強行しようとする政権の姿勢だ> 5月7日、オリ

2021.05.16
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

入管法「改正」案、成立すれば日本は極右の理想郷になる?

<排外主義的な動機からノルウェーで77人を殺害したブレイビク受刑者は、多文化主義に否定的な理想国家として日本と韓国を挙げていた。日本政府はま

2021.05.10
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

「コロナ危機」に乗じた改憲を許すな

<政府はコロナ危機を口実に、憲法に私権を制限する緊急事態条項を明記しようとしているが、ロックダウンは現行憲法の下でも可能だった。やる気がなか

2021.05.03
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

原発処理水の海洋放出「トリチウム水だから安全」の二重の欺瞞 

<「希釈すれば平気」とか「海外でもやっている」という嘘もさることながら、既成事実をつくって反対や疑念の声を押しつぶすやり口をはこれ以上許して

2021.04.16
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

「進化」する渡辺直美に付いていけない「オリンピッグ」頭

<渡辺直美を容姿いじりの対象としてしか見られない時点でセンスなし> 3月17日、東京オリンピック・パラリンピックのクリエイティブディレクター

2021.03.22
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

「慰安婦は売春婦」のラムザイヤー論文で、アメリカは日本の歴史修正主義に目覚めた

<慰安婦制度は日本軍による「性奴隷制度」だったことは学術的に立証済みなのに、なぜ今更このような論文が出てきたのか。いずれにせよ、米学会では撤

2021.03.19
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

ドイツも苦しむ極右監視と人権のジレンマ

<国内情報機関の連邦憲法擁護庁は極右AfDを監視対象としたが、裁判所に監視を差し止められた。逆にAfDに勢いをつけてしまった可能性もある>

2021.03.09
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特集:豪ワーホリ残酷物語
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2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

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