コラム
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

藤崎剛人

(ふじさき・まさと) 批評家、非常勤講師
1982年生まれ。東京大学総合文化研究科単位取得退学。専門は思想史。特にカール・シュミットの公法思想を研究。『ユリイカ』、『現代思想』などにも寄稿。訳書にラインハルト・メーリング『カール・シュミット入門 ―― 思想・状況・人物像』(書肆心水、2022年)など。
X ID:@hokusyu1982

現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

ドラマ『新聞記者』で感じる日本政治へのストレス

<現実に即した結果、政府が正義と真実を曲げるだけ曲げて、最後までカタルシスがないドラマだが、事件の当事者たちは諦めずに真実を追求している>

2022.01.25
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

ドラマ『相棒』の脚本家を怒らせた日本のある傾向

<非正規雇用の待遇問題をテーマにした人気ドラマの元日スペシャルでは、正社員との待遇格差に抗議する女性たちを戯画化し嘲笑うようなシーンが足され

2022.01.05
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

在日コリアンに対するヘイトクライムを止めるためマジョリティが考えるべきこと

<在日コリアンを狙った犯罪が相次いでいる。京都府宇治市にあるウトロ地区への放火事件や大阪府東大阪市の民団支部へのハンマー投げ込み事件など悪質

2021.12.23
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

武蔵野市の住民投票条例で噴出した外国人投票権「陰謀論」

<住民投票に外国人の投票権を認めると、某国から移民が押し寄せて市が乗っ取られる、というあり得ない妄想より、外国人増加の実態を否定し続けた結果

2021.12.17
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

オミクロン株対策で「鎖国」するニッポンの小ささ

<政府の厳格で人権無視の入国制限を後押ししているのは、ウイルスを運んでくるのは「よそもの」だという日本人の呪術的な意識だ> 11月30日、日

2021.12.07
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

ドイツの新連立政権にあって日本にないのは国民生活へのリスペクト

<イデオロギーや党綱領に違いはあっても、自由、民主主義、平等の理念が一致していれば連立して国民の暮らしを向上させていくことはできる> 今年9

2021.11.27
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

本性を現した岸田政権

総選挙が終わり、絶対安定多数を獲得した岸田政権は本格的な政権運営を始めることになった。早急に取り組むべき課題は新型コロナのエピデミックに伴

2021.11.15
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

<衆院選>それでも日本人は新自由主義を選んだ

<衆院選の真の勝者は、アベノミクスからの脱却をうたった岸田自民党でも弱者救済を訴えた野党でもなく、日本維新の会だった> 10月31日に行われ

2021.11.01
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

岸田首相はDappi疑惑を放置して衆院選を戦うのか

<自民党が野党に対するデマを広める目的で、この匿名ツイッターアカウントを利用していたとすれば、河井克行元法相が対立候補を貶める架空ブログを業

2021.10.16
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

岸田新政権は「古い自民党」にしか見えない

<9月29日に行われた自民党総裁選の結果、岸田文雄元外相が総裁となり、10月4日の臨時国会で第100代総理大臣に就任した。岸田新首相は「新し

2021.10.05
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
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2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

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