コラム
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

藤崎剛人

(ふじさき・まさと) 批評家、非常勤講師
1982年生まれ。東京大学総合文化研究科単位取得退学。専門は思想史。特にカール・シュミットの公法思想を研究。『ユリイカ』、『現代思想』などにも寄稿。訳書にラインハルト・メーリング『カール・シュミット入門 ―― 思想・状況・人物像』(書肆心水、2022年)など。
X ID:@hokusyu1982

現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

「あの」河瀬直美監督とは思えない繊細さでマイノリティ選手にスポットライトを当てていた東京五輪『SIDE:A』、よけい注目の『SIDE:B』

<不本意ながら、よい作品だった。もしこのような作品を撮るつもりだったのであれば、オリンピックに反対する人たちに対してもっと誠実な対応ができた

2022.06.23
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

ウルトラマンがウクライナ侵攻の時代に甦ることになった意味

<3.11を踏まえて原作を震災ナショナリズムの物語に書き換えた『シン・ゴジラ』と違い、『シン・ウルトラマン』はあくまで原作の哲学を踏襲し、さ

2022.06.15
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

アイヌ文化をカッコよく描いた人気漫画「ゴールデンカムイ」の功罪

<北の大地で繰り広げられる壮大なアドベンチャーを通じて「アイヌ文化への関心を高めた」と政府も評価する漫画や回顧展に潜むプロパガンダ> 『週刊

2022.05.23
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

「資産所得倍増」を打ち出した岸田首相「新しい資本主義」の欺瞞

<5月初旬に訪英した岸田首相は、ロンドンの金融街で「貯蓄から投資」への移行を約束した。自民党総裁選で強調した「成長と分配の好循環」はどこへ行

2022.05.13
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

ドイツ大統領の訪問を拒絶したウクライナの恨み

<ウクライナにとってシュタインマイアー大統領は、かつてプーチンを信用してパイプライン計画などを推進したドイツの壊滅的親ロ政策の象徴だ> 4月

2022.04.16
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

ロシアの脅威が生んだ「強いドイツ」問題

<ロシアのウクライナ侵略を目の当たりにして、欧州各国はドイツの軍事力強化を望んだが、後にそれはヨーロッパに新たな緊張をもたらすかもしれない>

2022.04.11
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

世界中の極右を引き寄せるウクライナ義勇軍は新たなファシズムの温床か

<ロシアの侵略と戦うウクライナは、ネオナチに実戦経験とその神話化の機会を提供する。それはかつてナチスの台頭を招いた政治の「残忍化」につながり

2022.03.14
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

ウクライナの「ナチ化」を防ぐ、というプーチンの主張はロシア兵にも空虚に響く

<ウクライナにネオナチ党があるのは事実。東部の親ロ派と戦う右翼のなかにもネオナチがいるが、影響力は限られている。ロシア兵にかつてのナチスドイ

2022.02.28
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

ウクライナ危機でロシア寄りの立場を取り続けるドイツの右翼

<ロシアのウクライナ侵攻を止めようとアメリカやNATOが外交努力や軍事支援を行うなかでもドイツが協力に及び腰なのは、ドイツという国家は本質的

2022.02.21
現代ニホン主義の精神史的状況 藤崎剛人

ヒトラーにたとえるのは「国際的にご法度」か

<菅元首相が橋下元維新の会代表の「弁舌の巧みさ」をヒトラーになぞらえたことに対し、橋下は「国際的にご法度」と反発。世間からははとくに異議も出

2022.01.28
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『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

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