イスラエルをナチスと同類扱いした中国の戦狼外交官を米大使が「反ユダヤ主義」と非難
US Ambassador Calls Out Chinese Counterpart Over X Post: 'Untrained Puppy'

中国の王毅外相は6月18日、イスラエルによるイラン攻撃を「国際法違反」と非難(写真は4月、ブラジル・リオデジャネイロでのBRICS外相会議で) REUTERS/Pilar Olivares
<イスラエルをナチス呼ばわりする中国と、それを「反ユダヤ主義」と批判するアメリカの対立が日本で勃発>
駐日米国大使は、イスラエルをナチス・ドイツと同一視するメッセージをSNSに投稿した日本の大阪に駐在する中国外交官を厳しく批判した。
【画像】日本語でイスラエルとナチスを比較した中国総領事のX投稿
問題のメッセージは、イスラエルがイランの軍事施設と核施設への攻撃を開始した翌日の6月14日に投稿された(現在は削除されている)が、ここへきて論争の的になっている。
イスラエルは、イラン攻撃の理由として、核爆弾開発を阻止し自己防衛するためだと主張している。
中国はすべての当事者に緊張緩和を要求しているが、とりわけイスラエルには批判的で、イランの自衛権を支持している。中国政府は、パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスに対するイスラエルの攻撃も繰り返し批判してきた。
在大阪中国総領事館の薛剣総領事は、Xに日本語で投稿し、イスラエルとナチス・ドイツとの比較を表にして紹介した。
薛は、ホロコーストの時代にはナチスが「ユダヤ人を虐殺」したが、1948年以後は「ユダヤ人が虐殺」を行っていると書いた。さらに両国とも「国際法を無視」し、「国力の多くを軍隊に投入」し、「占領した土地に入植を進め」てきたと指摘している。
この投稿は、6月14日朝の時点で表示回数25万8000を超えた。アーカイブされた投稿のスクリーンショットは以下の通り。