最新記事
AI

すべてをAIが動かす「次の都市」が誕生へ...交通も照明も医療も一括管理

AI-Run City Set for Launch

2025年5月22日(木)16時00分
アミラ・エルフェッキ
「都市をAIが運営する」未来へ...25億ドルプロジェクトが始動(写真はイメージです) Viktor Forgacs

「都市をAIが運営する」未来へ...25億ドルプロジェクトが始動(写真はイメージです) Viktor Forgacs

<AIによってインフラを横断的に連携・制御する「コグニティブシティ」が現実になろうとしている。プロジェクト名は「Aion Sentia」。その中核にあるのは、イタリアのAIエンジン「マイア」だ>

アラブ首長国連邦(UAE)は、2027年までに25億ドルを投じてアブダビ市の公共サービスと民間サービスを全て単一のAIプラットフォームで運営することを計画している。英字紙ハリッジ・タイムズ(Khaleej Times)が伝えた。

このプロジェクトはイタリアのシナプシアとUAEのボールド・テクノロジーズが実施する。

本誌はUAE政府とボールド・テクノロジーズ親会社のボールド・ホールディングスにコメントを求めている。シナプシアのウェブサイト記載のアドレス宛てに送った電子メールは届かなかった。

新プロジェクトには、AIイノベーションで主導的地位を目指す同国の野心が見える。アメリカのドナルド・トランプ大統領が湾岸諸国を訪れた際も、AIを中心に据えていた。AIをめぐっては、世界的な影響力を賭けて米中が競争を強める中で、湾岸諸国も実用化を通じて自国の効率性向上を図る手段としてだけでなく、エネルギー輸出の先にある未来を切り開く手段として目を向けている。

ハリッジ・タイムズによると、プロジェクトの正式名称は「Aion Sentia」。公共交通機関の自動化からスマートホームの統合、AIを活用した医療に至るまで、公共サービスと民間サービスをまとめて統一のプラットフォームで運営することを目指す。

東京アメリカンクラブ
一夜限りのきらめく晩餐会──東京アメリカンクラブで過ごす、贅沢と支援の夜
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米、他の半導体企業への出資可能 他の産業に拡大も=

ワールド

「報道の自由への攻撃」、トルコがイスラエルのガザ攻

ビジネス

優良信用スコア持つ米消費者、債務返済に遅れ=バンテ

ビジネス

メルセデス・ベンツ年金信託、保有する日産自株3.8
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 2
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」の正体...医師が回答した「人獣共通感染症」とは
  • 3
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密着させ...」 女性客が投稿した写真に批判殺到
  • 4
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 5
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 6
    顔面が「異様な突起」に覆われたリス...「触手の生え…
  • 7
    アメリカの農地に「中国のソーラーパネルは要らない…
  • 8
    【写真特集】「世界最大の湖」カスピ海が縮んでいく…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 3
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 4
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 5
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 6
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 7
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 8
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 9
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 10
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中