優良信用スコア持つ米消費者、債務返済に遅れ=バンテージスコア

信用スコアモデルを提供しているバンテージスコアは25日、最高の信用スコアを持つ米国の消費者が債務返済に遅れ始めており、米国人の経済状況がより広範囲に悪化している可能性を示唆しているとする報告書を公表した。ニューヨーク市マンハッタンで11日撮影(2025年 ロイター/Eduardo Munoz/File Photo)
Nupur Anand
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 信用スコアモデルを提供しているバンテージスコアは25日、最高の信用スコアを持つ米国の消費者が債務返済に遅れ始めており、米国人の経済状況がより広範囲に悪化している可能性を示唆しているとする報告書を公表した。
90日を超える返済遅延がスーパープライムセグメントでは前年比109%増加し、プライムセグメントでは47%増加。バンテージスコアのチーフエコノミスト、リカード・バンデボ氏によると、相対的に最も急激な延滞の増加は、一般的に最も経済的に安定していると考えられているスーパープライムとプライムの顧客で見られた。
同氏は「絶対値で見ると増加はわずかだが、信用力が最も健全だと考えられている消費者でさえ、返済に関していくらかのストレスを感じ始めていることを示している」と語った。
また、自動車ローンや住宅ローンの延滞も増加しているという。
バンテージスコアによると、自動車ローンと住宅ローンは新規融資件数が7月に減少した。