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気になるCMを連発、旅行サイト「トリバゴ」の意外な正体

2017年6月22日(木)12時46分
瀧口範子(ジャーナリスト)※東洋経済オンラインより転載

かつて、インターネットビジネスによって現実世界で商売をしてきた「仲介業者」はいなくなるといわれた。だが、旅行代理店に代わってオンラインの旅行サイトが現れ、さらにその次にトリバゴのようなメタサーチサイトが登場した。要は、仲介業者がどんどん増えていくという、予想とは逆の現象が見られるということだ。だが、ユーザーにとっては安いお得情報を探せるようになったところが、かつての現実世界との大きな違いだろう。

また、旅行サイト業界ではびっくりするほどの統合が起こっている。たとえば、トリバゴを買収したエクスペディアは、傘下にホテルズ・ドットコム、ホットワイヤー、オービッツ、トラベロシティー、ホームアウェイなどを抱えている。もともとエクスペディアは、マイクロソフトが創設し、後にスピンアウトされた会社だ。

競合のプライスラインやトリップアドバイザーも、同じように数々の旅行関連サイトを買収して取り込んでいる。別々のブランドとして運営しているが、親会社は同じというケースが多い。

こうした旅行サイト業界では、互いの関係やホテルとの提携も断続的に変化しており、かなり流動的な状況だ。われわれユーザーとしては、お得に旅行するためには、その動きによく目を光らせておかなければならないということである。

※当記事は「東洋経済オンライン」からの転載記事です。
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