最新記事

メディア

トルコ当局、反政府寄りのギュレン師に近い通信社も管理下に

数日前に日刊紙ザマンが政府管理下に置かれたことに続き、トルコの報道の自由が侵される

2016年3月9日(水)11時10分

3月7日、トルコのジハン通信社は、当局が同通信社を管理下に置いたと報じた。エルドアン大統領と対立する在米のイスラム教指導者ギュレン師(写真)支持派に対する取り締まりが、一段と強化されたもよう。米ペンシルベニア州で2013年9月撮影(2016年 ロイター/Selahattin Sevi/Zaman Daily)

 トルコのジハン通信社は7日遅く、当局が同通信社を管理下に置いたと報じた。エルドアン大統領と対立する在米のイスラム教指導者ギュレン師支持派に対する取り締まりが、一段と強化されたもよう。

 同通信社はウェブサイトで、検察当局からの指示でイスタンブールの裁判所が、同通信社の経営を引き継ぐ管財人を近く任命すると明らかにした。この数日前には、同師が関与する大手日刊紙「ザマン」も当局の管理下に置かれた。

 国際社会もトルコ国内における報道の自由の制圧に警鐘を鳴らしており、7日開かれた難民問題を話し合うトルコと欧州連合(EU)の首脳会議でも議題に取り上げられた。

 同会議で仏外相は、ザマン紙制圧の決定は「許しがたい」とし、欧州の価値に反するものと指摘した。同国で最大の発行部数を誇るザマン紙とジハン通信社はともに「Feza Gazetecilik」社の傘下企業。

 エルドアン大統領は司法、警察、メディア内に支援者ネットワークを築き、政権打倒をたくらんでいると同師を非難したが、同師はこれを否定している。

 

[イスタンブール 8日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニュース速報

ワールド

トランプ氏、オバマ前政権の環境規制撤回へ 28日に

ワールド

英米仏など40カ国、国連の核禁止条約交渉に不参加表

ワールド

米軍、モスル空爆作戦の方針変更を否定 民間人死亡で

ビジネス

中国投資家集団のACミラン買収、米エリオットが助け

MAGAZINE

特集:フランス大統領選 ルペンの危険度

2017-4・ 4号(3/28発売)

4月末のフランス大統領選で大躍進が見込まれる極右・国民戦線の女性党首ルペンが支持を広げる理由

グローバル人材を目指す

人気ランキング

  • 1

    トランプは張り子の虎、オバマケア廃止撤回までの最悪の一週間

  • 2

    「日本の汚染食品」告発は誤報、中国官制メディアは基本を怠った

  • 3

    森友学園問題、中国でねじれ報道――「極右教育」籠池氏側に立つ?

  • 4

    米株急落、トランプ手腕を疑問視し始めたウォール街

  • 5

    欧米でブームの「ヒュッゲ」で日本人も幸せになれる?

  • 6

    英国警察はなぜ丸腰? ロンドンのテロ事件受けて変…

  • 7

    韓国検察、朴前大統領の逮捕状を請求 有罪なら懲役4…

  • 8

    韓国人が「嫌いな国」、中国が日本を抜いて第2位に浮上

  • 9

    「世界一の祝祭」リオのカルナヴァルは熾烈なリーグ…

  • 10

    韓国の次期「左派大統領」が進む道

  • 1

    韓国セウォル号、沈没から1073日目で海上へ 引き揚げは最終段階

  • 2

    韓国人が「嫌いな国」、中国が日本を抜いて第2位に浮上

  • 3

    金正男殺害の容疑者は北朝鮮の秘密警察に逮捕されていた

  • 4

    サウジ国王が訪問を中止したモルディブが今注目され…

  • 5

    北朝鮮、ミサイル発射するも失敗 打ち上げ直後に空…

  • 6

    亡命ロシア下院議員ボロネンコフ、ウクライナで射殺

  • 7

    サウジ国王来日 主婦はほんとに爆買いにしか関心な…

  • 8

    ロンドン襲撃テロ事件で死者4人・負傷40人 英首相「…

  • 9

    米ビール業界を襲うマリファナ「快進撃」

  • 10

    トランプは張り子の虎、オバマケア廃止撤回までの最…

  • 1

    ウーバーはなぜシリコンバレー最悪の倒産になりかねないか

  • 2

    買い物を「わり算」で考えると貧乏になります

  • 3

    英女王「死去」の符牒は「ロンドン橋が落ちた」

  • 4

    韓国セウォル号、沈没から1073日目で海上へ 引き揚…

  • 5

    金正男の長男ハンソル名乗る動画 身柄保全にオラン…

  • 6

    ISISが中国にテロ予告

  • 7

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 8

    韓国人が「嫌いな国」、中国が日本を抜いて第2位に浮上

  • 9

    ウィリアム王子が公務をさぼって美女と大はしゃぎ、…

  • 10

    スカーレット・ヨハンソンが明かしたイバンカ・トラ…

Hondaアコードの魅力

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

原子力緊急事態への対応力を向上
日本再発見 「外国人から見たニッポンの不思議」
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版 別冊

0歳からの教育 知育諞

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2017年3月
  • 2017年2月
  • 2017年1月
  • 2016年12月
  • 2016年11月
  • 2016年10月