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「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加物の専門家が語る「避けたい3大NGおやつ」とは

2025年7月14日(月)16時13分
安部 司 (『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事)*東洋経済オンラインからの転載

黄金トリオについては70万部のベストセラーになった『食品の裏側』あるいは「日本人の舌を壊す『黄金トリオ』の超ヤバい正体」などで何度も述べてきたのでそちらをお読みいただきたいのですが、子どもにこれを食べさせてしまうことの最大の問題は「子どもたちが濃い味に慣れてしまう」ことです。  

黄金トリオの濃い味、強烈な味に慣れてしまうと、野菜の淡泊な味、素材本来のうま味では満足できなくなります

たとえば、あっさりした煮びたしのおいしさが、わからなくなってしまうのです。


カップ麺やスナック菓子が大好きで、野菜は食べないという子どもが増えているといいます。

お父さんお母さんは「うちの子は野菜を食べなくて」と嘆くけれど、じつはスナック菓子を日々子どもに食べさせることで、結果的に子どもに「黄金トリオの味」を教え、自ら野菜嫌いにしてしまっているかもしれないのです。

恐ろしい「果糖ブドウ糖液糖」による"血糖値の急上昇"

【子どもに食べさせたくない市販のお菓子②】「果糖ブドウ糖液糖」入り清涼飲料水

コーラやサイダーなど無果汁の清涼飲料水。表示に必ずと言っていいほど「果糖ブドウ糖液糖」が入っています。

「果糖ブドウ糖液糖」はトウモロコシなどのデンプンを原料につくられる甘味料です。この「果糖ブドウ糖液糖」の入った清涼飲料水は体内で吸収されやすく、血糖値を急上昇させてしまうと言われています。

その結果、肥満や中性脂肪の増加を招いてしまいます。

ちなみに「果糖ブドウ糖液糖」と「ブドウ糖果糖液糖」はどう違うかとよく聞かれますが、これは「果糖」と「ブドウ糖」の比率の問題

果糖が多ければ「果糖ブドウ糖液糖」、ブドウ糖が多ければ「ブドウ糖果糖液糖」という表記になります。

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