SNSの「バズる美容法」がアレルギーを引き起こしている...「キッズ美容ブーム」に米研究チームが警鐘【最新研究】
Viral Beauty Routines Are Damaging Tween and Teen Skin, Study Warns

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<過剰な美容動画が子供の体と心に残す、「一生もののリスク」について...>
インフルエンサーたちがスキンケアの工程を動画で披露する姿に、何百万人もの視聴者が熱狂している。
しかし最近、その登場人物が変わり始めている。それは中学生、あるいはわずか7歳の子どもたちである。美容液やアイクリーム、ピーリング剤を何層にも重ねて、まだ繊細な肌を酷使しているのだ。
そしてこうした動画がティーン世代の皮膚に「一生もののアレルギー」を引き起こす可能性があることが、最新研究で裏付けられた。
ノースウェスタン大学医学部の研究チームは、10代のスキンケア動画がTikTokなどのSNSで拡散する風潮に警鐘を鳴らす。
6月9日に小児科学専門誌「Pediatrics」に掲載された論文は、ティーン向けの「バズる美容術」が、皮膚科学的かつ心理学的にどのようなリスクをもたらすかを検証した初の研究となる。
研究チームによれば、7歳から18歳の女子の多くが、1日に平均6種類のスキンケア製品を使用しており、中には10種類以上を重ね塗りする例も見られた。
「肌にこれほど時間と意識を割く少女たちの姿が、動画で拡散されるのは問題です」と語るのは、ノースウェスタン大学医学部皮膚科学教室の研究員で、本研究を率いた筆頭筆者のモリー・ヘイルズ医師だ。