ロシアが無人機728機でウクライナ攻撃、米の兵器追加供与承認直後

7月9日、 ロシアは夜間に過去最大規模となる728機の無人機(ドローン)でウクライナを攻撃した。写真は同日、キーウの地下鉄駅に避難した人々(2025年 ロイター/Alina Smutko)
Yurii Kovalenko
[キーウ 9日 ロイター] - ロシアは夜間に過去最大規模となる728機の無人機(ドローン)でウクライナを攻撃した。ただ、ウクライナ空軍によると、防空部隊がほぼ全てを破壊した。
これに先立ち、トランプ米大統領は8日、ウクライナへの防衛兵器の追加供与を承認。同時に、ロシアの対ウクライナ戦争における死者数増加を巡ってロシアのプーチン大統領への不満をあらわにし、対ロ追加制裁を検討していることを明らかにした。
ウクライナのゼレンスキー大統領はテレグラムを通じ、今回の攻撃はロシア産石油の購入者を含むロシアの戦争資金源に対する制裁の必要性を示していると述べた。
ロシアの夜間攻撃の一部は北大西洋条約機構(NATO)加盟国ポーランドに近いウクライナ西部地域を狙ったものだった。
ゼレンスキー氏は、ポーランドから約200キロ離れた北西部の都市ルツクが主な標的になったと述べ、被害が報告された国内のその他10州を列挙した。
地元当局によると、ルツクに対する今回の攻撃で複数の建物が損壊したものの、死傷者は報告されていない。
また、ポーランド軍によると、領空の安全を確保するため、戦闘機が緊急発進(スクランブル)した。