「ボーダーは太って見える」は嘘だった...最新研究で「着瘦せ効果」が判明、むしろ「ストライプ」こそ危険?
The Myth About Stripes

ディオールをはじめ、この夏はボーダーが大流行 LAUNCHMETRICSーSPOTLIGHT/AFLO
<縦縞よりも横縞よりを着るべき? 常識を覆す「錯覚効果の仕組み」が研究で明らかに──>
縞(しま)模様はいつだってファッションの定番だ。特に初夏の晴れた日は、昔のフランスの水兵みたいなボーダー柄で出かけたくなる。
【画像】確かにボーダーの方が細く見える...「錯視の効果」を比較できる「ヘルムホルツの正方形」
この夏、ファストファッションではボーダーやストライプが大流行。まるで後をつけられているかのように、どこに行ってもGAPの緑色のストライプが目に飛び込んでくる。さらに、高級ブランドの世界でも縞模様が旋風を巻き起こしている。
ハーパース・バザー誌のジャクリーン・アレクサンドラ・コーエンは4月にこう書いた。「プラダ、プロエンザ・スクーラー、ルイ・ヴィトン、シャネルにクリスチャン・ディオール。2025年の春夏コレクションに縞を取り入れていないブランドは、皆無と言っていい」
しかも、今年の縞模様は大胆でカラフル。縞の上にさらに縞を重ねたブランドもある。
でも、ちょっと待って。体形が気になるなら縞の服は避けるべきで、特に横縞のボーダー柄は太って見える、というのが常識のはず。それなのに、なぜこの夏はボーダーだらけなのだろう。
残念ながら、私たちの文化がスリムな体への執着を捨てたからではない。縞にまつわる通説が間違いだと分かってきたことが、流行の一因かもしれない。