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中国自動車大手「アフリカを玄関口に」...関税逆風の中で新興市場に賭ける

2025年7月2日(水)08時36分

長らくフォルクスワーゲン(VW)やトヨタ自動車が支配的地位にあった南ア自動車市場は、昨年の生産台数が60万台弱に過ぎない。しかし南ア政府は、適切なインセンティブを導入している点を踏まえ、生産台数が2035年までに150万台に増加してもおかしくないと見積もる。

アフリカ自動車工業会の元会長による以前の試算では、サハラ砂漠以南の自動車市場は新車販売台数が年間300万-400万台に達する潜在力があるという。


 

中国メーカーはこの潜在力を実際に試そうとする態勢にある。

チェリーが南アで投入しているのは8種類のハイブリッド車で、今後2種類のクロスオーバー車を追加するとともに、来年にはピックアップトラックも販売する予定。リュー氏は近いうちにEVも投入する計画だと述べた。

2023年に南アへ参入したBYDは最近販売車種を倍増し、プラグインハイブリッド車(PHV)のピックアップトラック「シャーク」などを加えた。

当面はハイブリッド車

ロイターが取材した自動車業界幹部の話では、アフリカ戦略にとって重要なのはPHVだ。

オモダ&ジャクーの幹部は「完全電動車は南アでまだ本格的に普及していない。われわれは伝統的なハイブリッド車ないしPHVに比重を置く路線を進めている」と語った。

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