コラム

男女混成チーム・ALLDAY PROJECT その快進撃ぶりはK-POPの未来を左右する?

2025年10月03日(金)12時42分

今年デビューした新人として最大のヒットとなったALLDAY PROJECTのデビューシングル「FAMOUS」 THEBLACKLABEL / YouTube

<男女混成の限界を突破した新人グループが見せたK-POPの新たな可能性>

本コラムで以前、K-POPシーンで普及している用語「パーフェクトオールキル(PAK)」を紹介した。あらためて説明すると、これはMelonやGenie、Bugsといった6つのデジタル音源配信サイトのデイリー/リアルタイムチャートでトップに輝き、さらに上記のサイトのデータをもとに独自集計したiChartのウィークリー/リアルタイムチャートの1位を獲得することで、達成できるのは年に10曲あるかどうか。

実は最近、そのような難関をいきなり突破したニューフェイスが大きな話題を集めている。名前はALLDAY PROJECT。男性2人と女性3人で構成されたグループで、2025年6月に活動を開始したばかりだ。

彼ら・彼女らは、2025年のK-POPシーンの台風の目となったレーベル・THE BLACK LABEL に所属。PAKをクリアした曲「FAMOUS」は、"有名ではないが、すでに注目されている"5人のメンバーの自信と抱負を歌い上げたクールなダンスポップで、同レーベルの看板プロデューサー・TEDDYの美意識もしっかり反映されている。特にエキゾチックなムード満載のアレンジや大胆なリズムチェンジなどは彼の持ち味と言えるもので、爆発的にヒットするのも納得できよう。

ILLITにかつて在籍していたり、財閥の出身だったりと、各メンバーの華やかなキャリアも関心を呼ぶ理由になっているようだが、個人的にもっとも押さえておいてほしいと思うポイントは、男女混成グループでここまで成功できた点である。K-POPの歴史を振り返ってみると、ALLDAY PROJECTの活躍ぶりは「相当めずらしい」と言わざるを得ないからだ。

プロフィール

まつもとたくお

音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。2000年に執筆活動を始め、数々の専門誌・ウェブメディアに寄稿。2012年にはK-POP専門レーベル〈バンチョーレコード〉を立ち上げ、イ・ハンチョルやソヒといった実力派を紹介した。現在は『韓流ぴあ』『ジャズ批評』『ハングルッ! ナビ』などで連載。LOVE FMLuckyFM楽天ポッドキャストの番組に出演中。著書は『K-POPはいつも壁をのりこえてきたし、名曲がわたしたちに力をくれた』(イースト・プレス)ほか。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

フィリピンのドゥテルテ副大統領、2028年大統領選

ワールド

対米投融資1号案件の人工ダイヤ事業、旭ダイヤやノリ

ワールド

米高官、中国核実験疑惑で新たな詳細に言及 M2.7

ワールド

米裁判所、パレスチナ人学生の追放認めず 抗議活動参
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 2
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 3
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 4
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 5
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 6
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 7
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 8
    極超音速ミサイルが通常戦力化する世界では、グリー…
  • 9
    アメリカが警告を発する「チクングニアウイルス」と…
  • 10
    生き返ったワグネルの「影」、NATO内部に浸透か
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story