コラム

男女混成チーム・ALLDAY PROJECT その快進撃ぶりはK-POPの未来を左右する?

2025年10月03日(金)12時42分

K-POPでは珍しい男女混成グループ

アイドルの世界で男女混成チームはそれほど多くない。ファンの視点から見れば、男女間の仲の良さを連想させる、もしくは恋愛へ発展する可能性が少なからずあるメンバー構成はあまり歓迎されないからだろう。それは韓国でも同様で、これまでに男女混成でデビューしたのは数えるほど。さらにブレイクしたのはごくわずかである。

通常、K-POPはダンスミュージックが主流となった1990年代以降の韓国の大衆音楽を指すが、その黎明期に活躍した最初の人気男女混成グループは、Roo'Ra(ルーラ/1994年デビュー)という4人組(現在は3人組)である。このチームは当時のトレンドだったレゲエを巧みに取り入れた大衆歌謡で一世を風靡。各メンバーのキャラやビジュアルもそれなりに愛されていたようだが、基本的には楽曲の良さで売れていたはずだ。

以降の男女混成チームも、第一線で活躍するのは大半が「サウンド優先」型だった。1995年頃にビッグネームとなったCOOL(クール/1994年デビュー)は、夏向きの爽やかなヒットソングを連発。ときにコミカルに、ときにシリアスに迫りながら、幅広い層のリスナーを長年にわたって楽しませてきた。このグループの場合は、「幸せの黄色いリボン」(1973年)のヒットで知られるアメリカの男女3人組・トニー・オーランド&ドーンを参考にした(と思われる)明るいナンバーが多く、誰もが口ずさみたくなる音作りが成功の要因だったと言えよう。


最初の人気男女混成グループRoo'Raの大ヒット曲「3!4!」 MBCkpop / YouTube

プロフィール

まつもとたくお

音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。2000年に執筆活動を始め、数々の専門誌・ウェブメディアに寄稿。2012年にはK-POP専門レーベル〈バンチョーレコード〉を立ち上げ、イ・ハンチョルやソヒといった実力派を紹介した。現在は『韓流ぴあ』『ジャズ批評』『ハングルッ! ナビ』などで連載。LOVE FMLuckyFM楽天ポッドキャストの番組に出演中。著書は『K-POPはいつも壁をのりこえてきたし、名曲がわたしたちに力をくれた』(イースト・プレス)ほか。

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