コラム

プレイバックK-POP 2025 グローバルな人気がさらに拡大した1年

2025年12月22日(月)11時00分

2025年を代表するK-POPソング「Golden」 Sony Pictures Animation / YouTube

<2025年、K-POPは音楽シーンを越えて世界中で愛された>

今年も残りあとわずか。ということで、今回は2025年のK-POPシーンで印象に残った楽曲を振り返ってみたい。

① HUNTR/X「Golden」

2025年を代表するK-POPソングといえば、やはりこの曲、Netflixのアニメーション映画『K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ』の「Golden」だろう。Netflixで最も多く鑑賞された同作品は、オリジナルサウンドトラックも大好評で、物語のハイライトで流れるこの曲が米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」のトップに輝き、他の挿入歌3曲もベスト10入りを果たした。このようなチャートアクションは極めて異例で、テレビの報道によると「1990年代以降では初めて」だとか。韓国でもリリース直後からチャート上位にずっと居座り続けるほど、特大ヒット。先日、Xで「(近年のK-POPは)MADE IN KOREAな洋楽」というポストを見かけたが、その表現にぴったりの音作りだったように思う。


② G-DRAGON「POWER」

2024年12月、韓国のユン・ソンニョル前大統領が戒厳令を宣布。これを受け戒厳司令部が、集会やデモの禁止、メディアの規制を発表し、国民の権利が大きく制限されることとなったため、多くの人たちが抵抗した。当時、韓国の何万人もの市民が抗議のデモや集会をしている様子をテレビで観たと思うが、そこでよく歌われていたのが、G-DRAGONの曲。世代や性別を超えてこれだけ多くの人たちが歌えることに驚いた人も多かっただろう。彼の久しぶりのオリジナル曲「POWER」は2024年10月にリリースされ、そんな背景も影響したのか、2025年に入ってもロングヒット。もともとアーティストとしての人気が高かったものの、同曲の〈強い力を手に入れたんだ〉〈俺は自由だ〉といったフレーズが時代のムードに合って広く支持されたのかもしれない。


 OfficialGDRAGON / YouTube


③ ROSÉ, Bruno Mars「APT.」

ロゼとブルーノ・マーズ、2人の世界的人気アーティストのデュエットで話題を集めた「APT.」は、2024年10月にリリース。米ビルボードのメインシングルチャート・ホット100に8位で登場し、その後3位まで上がった。もちろん韓国でも大ヒット。おかげでロゼはアメリカの雑誌・タイムの「2025年世界で最も影響力のある100人」に選ばれるほどの人気者に。この曲は飲み会のゲームをテーマにして作られたもので、親しみやすいメロディと「アパトゥ」と繰り返される歌詞が世界中の老若男女に愛された。『第68回グラミー賞』では3部門にノミネートされている。


 ROSÉ、Bruno Mars / YouTube

プロフィール

まつもとたくお

音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。2000年に執筆活動を始め、数々の専門誌・ウェブメディアに寄稿。2012年にはK-POP専門レーベル〈バンチョーレコード〉を立ち上げ、イ・ハンチョルやソヒといった実力派を紹介した。現在は『韓流ぴあ』『ジャズ批評』『ハングルッ! ナビ』などで連載。LOVE FMLuckyFM楽天ポッドキャストの番組に出演中。著書は『K-POPはいつも壁をのりこえてきたし、名曲がわたしたちに力をくれた』(イースト・プレス)ほか。

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