- HOME
- コラム
- パックンのちょっとマジメな話
- 首相談話についても、アメリカ人なので語りません
首相談話についても、アメリカ人なので語りません

戦後70年談話の国内での評価は悪くなかったが Thomas Peter - REUTERS
お待たせしました! 大好評の「むかつくアメリカ人シリーズ」第二弾!
前回は憲法や安保法案をテーマにしたが、今回は首相談話を取り上げようと思っている。また微妙な話題だからまたお断りから:
まず、覚えておいてほしいのは、僕は日本が大好きってこと!
大人になってこの国を選び、日本に住んでいる。日本人女性と結婚し、日本人の子供が2人いる。そして、日本に骨をうずめる!
気持ちの大半は日本人だし、心から日本を愛している。自分でも驚きだが、日本での生活が僕の人生の半分を占める。
しかし、僕がアメリカ人であることも忘れてはならない。もちろん、過去の戦争の責任は日本単独のものではない。戦前も、戦時中も、戦後でさえアメリカは山ほど悪いことをしている。この後「お詫び」の話がでるけど、「まずはアメリカからどうぞ」と言われて当然だ。本当にひどかった(今もひどい)と思う。代表として心からお詫びします。
でも、僕の謝罪ぐらいじゃ、もの足りないのもわかる。アメリカがちゃんと謝らないなら、日本に口を出す資格はなかろう。ということで「お詫び」を取り上げるけど、今回も個人的な意見を控えさせてもらう(今回は本当に言わないよ!)。
僕の仕事は、日本の皆さんが議論するときに役立つ情報と、世界の見解を示すことだけ。なるべくむかつかれないようにね。だって、僕は3度の食事よりも日本が大好き! ただ、その食事がすべて和食だったらちょっと悩むけどね。
では本編へ。
みなさんは安倍総理の首相談話をどう評価しているかな?
8月25日発表の毎日新聞の世論調査では、国民の40%が評価している。評価しない方々は31%。評価する見方が多い(実はおそらく皆さんが想像しているよりも、僕は評価している。言わないけど)。
国民がもっとも共感したのが「子供たちに『謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない』」という主張らしい。そう思っている国民は実に61%。通りすがりに僕を見た人が、厚切りジェイソンだと間違える割合と同じぐらいだね。
次世代どころか、現時点でも「70年間もの間、世界の平和や発展にこんなに貢献しているのに、何でいまだに謝罪を求められるのか」という疑問を持つ方は非常に多いと思う。
この筆者のコラム
今年は「お投資玉」でお金を育てるのはいかが(パックン)? 2023.01.10
日本で保守派を巻き込んで同性婚を合法化する方法(パックン) 2022.12.23
日本メディアが報じない、本当は怖い米中間選挙の大変動(パックン) 2022.11.05
今、世界と日本がウクライナ戦争終結を考えるべき理由 2022.10.05
これを読んで僕が「統一教会擁護派」か判断してください(パックン) 2022.09.06
安くて便利なデフレ・ジャパン、暮らしやすくて最高......なんだけれどね 2022.08.16
「暗号資産」も「仮想通貨」も間違った呼び方です(パックン) 2022.08.13