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お手軽スポーツ賭博がイギリスを蝕む
ギャンブルの広告はイギリスで20年前に自由化されたが、おかしなことにタバコ広告が事実上禁止された時期と重なる。
現在、英プレミアリーグのうち11クラブのユニフォームには賭博会社のロゴが入っている。一部のチームはスタジアムの命名権まで売って、ファンが崇拝する「聖地」にオンライン賭博会社の名前をつけた。
子供たちが観戦し、夢中になるサッカーの試合は、今や悪徳と深く結びついている。賭博会社がプレミアリーグのスポンサーになることは2026‐27年シーズンから中止されるが、もはや後の祭り。今後確実に後の世代に引き継がれる根深い習慣になってしまった。
イギリスでスポーツ賭博をするのはほとんどが男性(女性の約2倍)。それでも、この差は縮まっているようだ。理由は......以前より多くの女性が賭けをするようになったから。さらに、賭けられるものの範囲は広がっていて、例えば男性は男子競技のみならず女子スポーツにも賭けるようになってきた。
つまり、より多くの人がより多くのものに賭けるようになったのだ。とはいえそれも序の口で、さらにその先には途方もないバリエーションの賭け方が待ち受けている。