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僕とクソダサいマイカップの抱腹絶倒で数奇な運命
カップとは長い旅を共にしてきた(イラストはイメージです) STUDIOVIN/SHUTTERSTOCK
<友人から譲られた、安っぽい花柄のカップを僕が何十年も使い続けて旅にも何度も連れて行った切ない理由>
最近、僕は救世軍のチャリティーショップにカップを寄付した。彼らがそれを20ペンスほどで売ってくれて、良い家にたどり着き、そこでまた新たな生活を始めることを期待して。
だから当然のことながら、このカップと僕との特別な関係について話したくなったのだ。
トッドとキャロルが1998年頃に東京を去るとき、僕にこのカップを譲ってくれた。ディナーセット一式でくれたのだが、後に僕のガールフレンドが、「安っぽいから」という理由でカップ以外を勝手に捨ててしまった。
これに僕は少々腹を立てたけれど、彼女には一理あったことを認めざるを得ない。実際、トッドも最近、それに同意した。ちょうど僕が、このカップ、返したほうがいい?と彼に聞いたので。
彼はかつてこのカップを所有していたことを忘れてしまっていたのだが、カップの所有権の半分はキャロルにあるはずであり、今や2人は離婚していて共同親権で厄介なことになるので彼に返すのは複雑な問題だろう、と僕たちは判断した(もちろんジョークだ)。
ガールフレンドが手を下した2005年頃の「大処分」をこのカップが生き延びたのは、僕が当時働いていたニューズウィーク日本版のオフィスで、プラスチックカップでコーヒーを飲まなくていいようにと、持って行ったから。だからこのカップは、読者があの時代で思い出す数々のニュースストーリーに取り組んでいた当時の僕のかたわらに、いつも寄り添っていた。
万が一壊されてもいいように
東京を離れてイギリスに帰国することになった時、わざわざこのカップを持って行ったことに、僕自身でさえ驚いている。たぶん、20箱も荷物があったので、カップ1個くらい増えてもたいした違いはないと思ったのだろう。
このカップはイギリスで僕が14年前に家を買って以来、ずっとキッチンに居座っていて、公式には「僕の一番気に入っていないカップ」だった。作業員の人などが家に来た時には、万が一壊されてもいいように、僕はこのカップでお茶を出した。そして壊されることは一度もなかった。
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