日経平均は小幅反発、前日大幅安の反動 戻りは鈍い

東京株式市場で日経平均は3営業日ぶりに反発し、前営業日比121円70銭高の4万2310円49銭で取引を終えた。写真は東京証券取引所。2024年12月、東京で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3営業日ぶりに反発し、前営業日比121円70銭高の4万2310円49銭で取引を終えた。前日の大幅安の反動で、買いが先行した。一方、日経平均・TOPIXともに上値は重く、方向感に欠ける値動きとなった。
SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「自律反発狙いの買いは入ったものの、持続性がない。市場参加者も短期筋が中心で、明確なトレンドは出ていないようだ」との見方を示した。
日経平均は110円高で寄り付き、しばらくもみ合った後、284円高の4万2473円67銭で高値を付けた。後場はマイナス圏に沈む場面もみられたが、ドル/円が再び円安基調となる中、プラス圏に浮上した。前日の米国市場が休場となり手掛かりに乏しい中、日本株に明確な方向感はみられなかった。
取引時間中は自民党が参院選大敗の要因を分析した総括文書を取りまとめたことを受けて両院議員総会が開催されたほか、日銀の氷見野良三副総裁の発言が伝わった。氷見副総裁の発言はタカ派的ではないと受け止められ、ドル高/円安が進行、日経平均がプラス圏に浮上するきっかけとなった。
両院議員総会では冒頭で石破茂首相(自民党総裁)が「地位にしがみつくつもりはまったくない」、「責任から逃れることなく、しかるべき時にきちんとした決断をする」となどと述べた。市場では「石破首相の辞任を求める声は、世論や自民党内でも思っていたほど盛り上がらず、総会はあまり注目されなかったようだ」(国内証券ストラテジスト)との受け止めがあった。
TOPIXは0.61%高の3081.88ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.61%高の1586.49ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆9534億4300万円。東証33業種では、値上がりは卸売、海運、証券、ガラス・土石製品など29業種、値下がりは機械、その他製品など4業種だった。
主力株では、ファーストリテイリングが小幅高となったほか、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事などの商社株が2─4%超高としっかり。アドバンテスト、ソフトバンクグループはさえなかった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.45%安の774.48ポイントと続落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1012銘柄(62%)、値下がりは555銘柄(34%)、変わらずは51銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 42310.49 +121.70 42299.63 42,084.78─42,473.67
TOPIX 3081.88 +18.69 3070.48 3,067.66─3,086.56
プライム市場指数 1586.49 +9.67 1580.80 1,579.26─1,588.89
スタンダード市場指数 1489.82 +1.52 1491.51 1,486.66─1,494.88
グロース市場指数 1012.07 -3.30 1017.69 1,008.54─1,022.83
グロース250指数 774.48 -3.50 779.58 771.39─783.50
東証出来高(万株) 177339 東証売買代金(億円) 39534.43