ブラックロック、本社がテキサス州の企業に投資するＥＴＦ開始

　６月２４日、米資産運用大手ブラックロックは、テキサス州に本社を置く企業に投資する上場投資信託（ＥＴＦ）「アイシェアーズ・テキサス・エクイティＥＴＦ」の運用を開始した。写真は、ニューヨーク証券取引所。２０２２年７月、ニューヨークで撮影（２０２５年　ロイター/Brendan McDermid）

[２４日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロックは２４日、テキサス州に本社を置く企業に投資する上場投資信託（ＥＴＦ）「アイシェアーズ・テキサス・エクイティＥＴＦ」の運用を開始した。企業や資本、雇用を呼び込む拠点として高まる同州の評価を生かした投資を目指す。

テキサス州は低い税率や、企業に配慮した政策、成長を続けるハイテクおよびエネルギー業界が、長期的な成長の可能性を秘めた投資対象に着目する投資家にとって魅力となっている。

ブラックロックによると、米国の上場企業の約１割がテキサス州を本拠としており、２０１５年以降で３００社超が本社を他州からテキサス州に移転した。

近年ではイーロン・マスク氏が率いる電気自動車（ＥＶ）大手テスラ と宇宙開発企業スペースＸや、ソフトウエア大手オラクル、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ（ＨＰＥ）が本社をテキサス州に移している。

ブラックロックの米州顧客ビジネス部門責任者、ジョー・デビコ氏はこのＥＴＦについて「テキサス州における企業の成長と人口の増加という両エンジンを活用するための新たな機会となる」と述べた。