米国務長官、ロシア追加制裁に慎重姿勢 「交渉の余地残したい」

ルビオ米国務長官(写真)はロシアに対しまだ追加制裁を課すつもりはなく、和平交渉の余地を残しておきたいとの考えを明らかにした。3日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard/File Photo)
[25日 ロイター] - ルビオ米国務長官はロシアに対しまだ追加制裁を課すつもりはなく、和平交渉の余地を残しておきたいとの考えを明らかにした。北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の合間に米政治専門サイト「ポリティコ」のインタビューに応じた。
「誰もが望むようにロシアに追加制裁を課し、徹底的に締め上げるようなことを行えば、恐らくロシアと停戦について協議する能力を失うことになる。そうなれば一体誰がロシアと交渉するのか」と述べた。
ルビオ氏はロシアに対する新たな経済措置に関し、トランプ大統領が「適切な時期と場所をわきまえている」と語った。米政権は議会と協力し、トランプ氏が適切な柔軟性を持てるよう取り組んでいると説明した。
「状況を変え、ロシアを交渉のテーブルに着かせるチャンスがあれば、その機会を捉えるつもりだ」と強調した。