IAEA事務局長、イラン核施設への査察再開が最優先課題

6月25日、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(写真)はイランの核施設に査察官を再び派遣し、米国とイスラエルによる攻撃の影響を評価し、濃縮ウランの貯蔵量を確認することが最優先事項だと会見で述べた。ウィーンで同日撮影(2025年 ロイター/Lisa Leutner)
[ウィーン 25日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は25日、イランの核施設に査察官を再び派遣し、米国とイスラエルによる攻撃の影響を評価し、濃縮ウランの貯蔵量を確認することが最優先事項だと会見で述べた。
濃縮ウラン、特に兵器級に近い濃縮度度60%の貯蔵状況についてイランから報告を受けたかとの質問に対し、イスラエルがイランへの攻撃を開始した6月13日にイランから受け取った書簡に言及し、イランは核物質と核装置を守るために「特別な措置」を取ると述べた。
「(イランは)それが何を意味するのか詳細には踏み込んでいないが、暗黙の意味がある。核物質がそこにあるとわれわれは考えている」と述べ、濃縮ウランの大半が攻撃を免れたと指摘した。