トランプ氏、イラン攻撃の成果誇示 核開発数十年遅らせたとも

6月25日、トランプ米大統領(写真)はイランとイスラエルの停戦は維持されており、これは誰にとっても大きな勝利だと述べた。ハーグで代表撮影(2025年 ロイター)
[ハーグ 25日 ロイター] - トランプ米大統領は25日、先週末の米軍の攻撃でイランの核施設が受けた被害は深刻だったと指摘した。ただ、攻撃の成果について米情報機関が確定的な評価を下していないことも認めた。
ロイターを含むメディアは24日、米情報機関の初期の分析として、攻撃はイラン核開発計画の中核部分には届かず、計画を数カ月遅らせる程度にとどまった可能性が高いと報じた。
トランプ氏は、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を控え記者団に「情報機関(の評価)は確定的ではなかった」とし、「情報機関は『分からない、非常に深刻な事態だった可能性がある』と言っている。それは正しいと思う」と述べた。その上で、イラン側の被害は深刻で「壊滅的な状況だった」と指摘した。
米の攻撃はイランの核開発を数十年遅らせたと主張。イランが核濃縮プログラムを再開した場合、米国は再び攻撃するかとの質問に、「もちろんだ」と答えた。
トランプ氏に同行しているルビオ国務長官は、情報機関の報告書がメディアに漏洩したことについて調査を開始すると述べた。また報告書の内容が誤って報道されているとも指摘した。