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ドル124円後半で小動き、日銀総裁会見・米雇用統計待ち
8月7日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、わずかにドル高/円安の124円後半。ソウルで2013年8月撮影(2015年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、わずかにドル高/円安の124円後半。海外時間に米雇用統計の発表を控え、朝方からポジション調整主体の取引となった。正午過ぎ、日銀が金融政策の現状維持を発表したが値動きは限定的だった。
ドル/円は朝方から124.67―124.84円と極めて狭いレンジ内での取引が続き、実需筋の動きも低迷した。
日銀の金融政策の維持は予想通りで、午後のドル/円も小動きにとどまった。市場の関心は黒田東彦総裁の会見に向かっており、原油価格や「黒田ライン」(ドル/円の心理的な上値抵抗線)に何らかの言及があるかが注目されている。
<米雇用統計後の反応>
今晩の米雇用統計についてロイターがまとめた市場予想によると、非農業部門就業者数(NFP)は22万3000人増、失業率は5.3%と、いずれも前月と同水準となることが予想されている。予想を上回る強い内容となれば、来週にかけて6月につけた13年ぶり高値125.86円を試す展開もあるとみられている。
2015年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ米アトランタ連銀のロックハート総裁が、米経済が大幅に落ち込まない限り、9月の利上げを支持するとの見解を示しており、仮に雇用統計が予想の範囲内であっても、利上げを織り込みにいく動きがでる可能性があるという。
市場では「NFPが20万人を下回らない限り、一時的に下押ししても、9月利上げシナリオが維持され、ドル買いの流れになりそうだ。ただ、労働参加率や平均時給などの動向にも関心が寄せられているので、最終的な反応は読みづらい」(外銀)との声も聞かれた。
ドル/円
午後3時現在 124.79/81 1.0915/19 136.22/26
午前9時現在 124.74/76 1.0920/24 136.23/27
NY午後5時 124.72/74 1.0922/28 136.24/28
(為替マーケットチーム)