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ドイツの街角から

シュピッツナーゲル典子|ドイツ

2022年ドイツ統一記念日の祝典開催準備に沸くエアフルト巡り その2

テューリンゲン州首相府とヒルシュガーデン 

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テューリンゲン州首相府は、18世紀初めにルネッサンス・バロック様式で建てられた建物で、1802年までマインツ選帝侯国総督の鑑定として使用されていました。1808年、ゲーテがナポレオンに謁見した場所としても知られます。1995年以降、州首相府となりました。

首相府前には緑豊かな州立公園ヒルシュガルテンがあります。統一記念市民祭では、この公園にテューリンゲン州各地と、2023年統一記念行事開催地ハンブルクのスタンドが立ち、プレゼンテーションが行われます。

エアフルト 劇場広場

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10月3日、ドイツ統一記念日式典セレモニーの開催されるエアフルト劇場。建物の右側にはかつての城壁が見られます。

フィッシュマルクトと市庁舎

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市庁舎(画像左)が建つフィッシュマルクトには、特に華麗な装飾の建物が並び、交易で繁栄したエアフルトのなごりが伺えます。ネオゴシック様式の市庁舎は、1870年から1874年にかけて建設されたもの。建物の起源は11世紀に遡り、舎内にはルターの伝説や生涯の場面を描いた壁画が多数あり、歴史の重みを感じます。舎内はガイドツアーで見学することができます。

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ここで見逃せないのは、かつて交易で財を築いた富豪たちの瀟洒な建物(画像)の数々。なかでもひときわ目立つのは、市庁舎の真向かいに立つ1562年に建てられたルネッサンス様式の貴族の館で、現在は近代・現代アートの美術館として親しまれています。

クレーマー橋

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フィッシュマルクト近くにあるエアフルトのランドマークのひとつクレーマー橋は、ゲラ川にかかる橋の両側に32軒の小さな家が並ぶ、約120mの長さで、橋とは思えないつくり。かつて商人が暮らし、交易を営んでいた場所です。通行と居住の機能が備わった欧州最長かつユニークな橋として人気のスポットです。

現在は、レストランやカフェ、木彫り工芸、チョコレート工房などが軒を連ねています。

市庁舎橋

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クレーマー橋と並行する市庁舎橋を歩き、クレーマー橋を外側から眺めてみるのもいいでしょう。ドイツ統一記念日のインフォポイント、エアフルトマイレ、ルターをテーマとした無料ガイドツワーの集合場所エアフルトツ―リントインフォは歩いてすぐ。(画像左よりゲラ川、歩行者やベンチで休憩する人が見られる市庁舎橋、そして赤い屋根の中央に細い道があるクレーマー橋)

ウェニゲマルクト

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クレーマー橋を東方向に歩きます。橋が終わるとウェニゲマルクトに行き着きます。この広場では11世紀頃から交易の場として栄えたそうです。こじんまりとした広場を囲み、レストランやカフェがあり、いつも人だかりが絶えない活気あるスポットです。市民祭ではジャズ音楽の中心舞台となります。

中央ヨーロッパ最古のユダヤ教会

Profile

著者プロフィール
シュピッツナーゲル典子

ドイツ在住。国際ジャーナリスト協会会員。執筆テーマはビジネス、社会問題、医療、書籍業界、観光など。市場調査やコーディネートガイドとしても活動中。欧州住まいは人生の半分以上になった。夫の海外派遣で4年間家族と滞在したチェコ・プラハでは、コンサートとオベラに明け暮れた。長年ドイツ社会にどっぷり浸かっているためか、ドイツ人の視点で日本を観察しがち。一市民としての目線で見える日常をお伝えします。

Twitter: @spnoriko

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