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ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

ミャンマー最大都市ヤンゴンで感じたダディンジュの夜

ダディンジュの夜のダウンタウン、スーレーパゴダ:筆者撮影

皆さんこんにちは。
ミャンマー最大都市ヤンゴン在住、新町智哉です。
毎年この時期になるとダディンジュといって雨期明けのお祭りがあるのですが、今年は月の巡りによっていつもより10日以上早くそのお祭りの時期がありました。
ダディンジュのお祭りの時には仏教の教えに沿い、釈迦が黄泉の国で3ヵ月間、天神様達に説教を伝えて、天から降りる際に地上が見えるようパゴダや家の門にロウソクの火を灯したりします。

それ以外にも夜店が出たり、移動式「人力」観覧車やメリーゴーランド何かも出たりします。
人力で動かすのですが、電球はついていて、綺麗にライトアップされていたりします。
そして何気に一番上は建物の4階程あったりするので結構恐怖を感じるレベルです。

人力 観覧車 ミャンマー
で検索すると色々出てくるのでみて見てください。
私は昔、一度だけ乗った事があります。
が、一度だけで良いなという感じでした。
恐らく私が知らないだけで、事故は結構起こっていることでしょう。
それでもみんな凄く楽しそうに乗っていたのが印象的でした。
そんなちょっぴり危険で沢山の人がごった返すダディンジュ。
懐かしい2015年の時の写真をいくつか紹介します。

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「ヤンゴンには平和が戻って来た?」

今年はどんな様子だったかを今回は皆さんにお伝えしようと思います。

その前にお知らせを一つ。
毎週火曜日日本時間21時~(ミャンマー時間18:30)
ClubhouseとFBで番組を配信しています。
その名も「ミャンマー言いたい砲台ラヂオ」

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この放送はミャンマーにゆかりのある日本人二人が言いたい放題ぶちかます番組となっております。
お相手は私と東京外語大学院生、石川航(わたる)さんでお送りしております。
早いもので先日48回を迎え50回も間近となってきました。
是非お聴きください。

それでは本題です。
そもそも私はヤンゴンに限っても平和が戻って来たとは微塵も思っていません。
事実として日々、爆発、銃撃、軍や警察による深夜の国民の拘束などがヤンゴンでも起こっているからです。
確かに昨年の2月後半や3月などに比べればマシかもしれませんが、むしろ見えないところ簡単に感じえないところでこういう事が起こっているところに空恐ろしさを感じている人間です。

とは言え平和が戻って来たと称されているのであればと、ダディンジュのお祭りに期待していた自分もいます。
私が人力観覧車に乗った2015年の時のように街に人が溢れていたら。
老若男女問わず沢山の人がお祭りを楽しんでいるような光景が見る事が出来たら。
この辛い状況でも今日だけはみんな心から楽しんでいられたんだなと心が安らいだのかもしれません。

まだ家を出る前の午後7時頃。
一瞬何かの爆発かと驚きましたが、すぐに花火の音だと気付きました。
「お祭りが盛り上がっているのか」
と更に期待は高まりました。

自転車に乗り急ぎ気味でダウンタウンへ向かいます。
ですが、あまり人の姿はありません。
当時は街に行くまでも近所の家々で蝋燭でライトアップしていたりと賑やかだったものですが、あまり人の気配がありませんでした。
途中、シュエダゴンパゴダのお膝元である市場の近くを通りました。

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人はいました。
いましたが、思った程ではありません。
そもそもダディンジュだけではなく仏教関係のお祭りの時期などはここは自転車でなんて通れないほど人がすし詰めになっているハズなのです。
だけど、人は出ているのだなと期待を持ってダウンタウンに向かいます。
もしかすると歩行者天国状態で、観覧車なんかも出ているのかもしれない。

道中薄暗く車も少なく、人通りもほとんどない道を抜けライトアップや蝋燭などが飾られていたりはしないかと少し寄り道もしながらダウンタウンを目指します。
ですが、ダウンタウンの入り口が見えてきた辺りで期待は諦めに代わりました。

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人も車もほとんど無く、賑やかな音楽も聞こえてきません。
華やかになるはずのダウンタウンはまるで人の気配すら感じない夜中のようでした。
来る時間が遅かったのでしょうか?
時折みる人々が来た方向へ自転車を走らせますが、どこまで行っても祭りの息遣いは全くかんじられませんでした。
ダウンタウンはそこまで大きなエリアではありません。
20分程自転車を走らせた私は、諦めて家路へ着きました。

毎年沢山の人が楽しみにしていたであろう祭りをこのように奪われてしまっている怒りより、ただただ寂しく切ない気持ちになりました。
花火の音に心躍らせた自分が悲しくなりました。
私が観たのは見せかけの物すらないヤンゴンのダディンジュの夜でした。

唯一観たダディンジュっぽいものがこれでした

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ささやかに、密かにダディンジュをお祝いしようと地元の人たちは蝋燭を灯したのかもしれないと思うとまた切なくなりました。


帰りにみたシュエダゴンパゴダは既に人もまばらで静かな祭りの後を感じさせながらも美しく輝いていました。

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まだ、雨期が明けたと感じるには早かったようです。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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