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スタートアップ超大国 インド~ベンガルールからの現地ブログ~

永田賢|インド

速報:モディ首相による独立記念日演説(2022年)

ベンガルール空港にて筆者撮影

8/15はインドが大英帝国から独立した記念すべき日です。

毎年、モディ首相が首都圏のレッドフォートにて、国民向けに演説を実施しており、重要政策が丸わかりになるイベントとなっています。

私自身も今年で6回目の演説レポートとなりますが、まとめてみます。

<過去のレポート>

モディ首相による2021年インド独立記念日演説 [速報ベース]

パートが大まかに分かれているので、功労者への謝辞パートと政策パートにて紹介します。

1.功労者への謝辞

こちらは、マハトマガンディーを始めとした、独立運動にて重要な役割を担った人々への謝辞です。

独立の功労者への謝辞を述べるとともに、インドは世界でも有数の民主主義国であり、多様性の国であるという点を強調していました。


功労者リスト:
推測の域は越えないですが、BJP故、国民会議派(今の野党)のネルー首相とインド国民軍のボース氏は同列の位置に置いたのかと思いました。

Mahatma Gandhi, Netaji Subhash Chandra Bose, and Babasaheb Ambedkar
Mangal Pandey, Tatya Tope, Bhagat Singh, Sukhdev, Rajguru, Chandrashekhar Azad, Ashfaqulla Khan, Ram Prasad Bismil
Dr Rajendra Prasad, Nehru ji, Sardar Patel, SP Mookerjee, LB Shastri, Deendayal Upadhyaya, JP Narayan, RM Lohia, Vinoba Bhave, Nanaji Deshmukh, Subramania Bharati

(引用元:India Today

2.重要政策へのコメント

モディ首相としては、今の若者世代が50歳になる2047年までにインドを先進国にしたいという趣旨の発言がありました。


昨年から強調されている"自立したインド"をただのポリシーではなく、国民一人ひとりの行動指針としていくべきだとの発言もありました。


ここでは、重点政策についてのコメントがあり、いつものパターンとして、モディ首相が成果と今後の展望について語られています。今回は5つにポイントを分け
ていました。

それぞれ見てみると、以下リストとなります。


First, to move forward with bigger resolves and resolve of developed India/より大きな目標設定がより発展したインドを創り出す

Second, erase all traces of servitude/あらゆる不合理を無くす

Third,be proud of our legacy/インド人としての伝統を誇りにする

Fourth, strength of unity/連帯

Fifth, duties of citizens which includes the PM and CMs/市民全員の義務

(英語引用元:India Today

以下詳細の発言を見ていきましょう。
・Tier2,3都市でもデジタル化が進んでおり、優秀人材の輩出、スタートアップが勃興している。
・農村中にデジタルインフラが完全に普及するのはもうすぐだ。5Gを待たなくてもよい。
・Made in Indiaで国産兵器も作られるようになり、おもちゃでさえも国産になるだろう。
・化学肥料に依存した農業ではなく、オーガニックのやり方も取り入れよう。
・自分の言語に誇りを持とう。
・ジェンダーの平等は国の発展のために必須。
・エネルギー自立のために水素技術発展、新エネルギーの開発を進める。
・加えて、エタノールも代替エネルギーとして開発していく。
・研究開発も重点的に見ていく方針であり、宇宙海洋分野にも研究開発する。
(Jai Anusandhan' (research and innovation). Jai Jawan, Jai Kisan, Jai Vigyaan aur Jai Anusandhan,")


最後に、縁故主義、汚職に対して強い姿勢で是正していくという発言があり、この点においては、過去5年では初の発言になりました。

3.所感

過去の演説と比べて、どんな変化があったかというと、以下のように感じられました。

・今年は領土問題についての明言は無し。国境問題も一応は落ち着いているようにも見えるので、モディ首相も敢えて言及はしなかったのではないか推察します。
新要素として、汚職と縁故主義への徹底的対策が挙げられました。内政強化の方針でしょうか。ネルー王朝とも呼ばれた国民会議派政権が長期政権化していく中で
腐敗と汚職まみれになっていったことを教訓として、BJP政権はそうはならない!!という意思表明とも見受けられました。


・あとは、今までの重点政策を踏襲していく方針は変わらず、ジェンダーや平等といった点で政策強化していく方針が繰り返し強調されました。この点は直近の大統領選挙において、部族出身かつ女性大統領を担いだことからも重視していくのかと推察されます。

こんな感じでの独立記念日演説まとめでしたが、演説集が蓄積されてきたので、そろそろ各政策がどんな展開を見せて、どんな結果をもたらしたのかを分析してみようと思います、乞うご期待です(毎年言ってる気がしますw)

 

Profile

著者プロフィール
永田賢

Sagri Bengaluru Private Limited, Chief Strategy Officer。 大学卒業後、保険会社、人材系ベンチャー、実家の介護事業とキャリアを重ね、2017年7月に、海外でのタフなキャリアパスを求めてYusen Logistics India Pvt. Ltdのベンガルール支店に現地採用社員として着任。 現地での日系企業営業の傍ら、ベンガルールを中心としたスタートアップに魅せられ独自にネットワークを構築。2019年4月から日系アグリテックのSAgri株式会社インド法人立ち上げに参画、2度目のベンガルール赴任中。

Linkedin: https://www.linkedin.com/in/satoshi-nagata-42177948/

Twitter: @osada_ken

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