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スタートアップ超大国 インド~ベンガルールからの現地ブログ~

永田賢|インド

<備忘録>インドにおける現地採用勤務

iStock

COVID19の感染拡大が収まってきたので、人々の海外移動が緩和されてきたような印象を受けます。

人々の往来が増えてきたということは、駐在員に加えて、表記のような「現地採用」という職種もCOVID19流行中に比べて数が復活してきた気がします。

私もインドに初めて来たときは「現地採用」の立場だったので、たまーにキャリア系の相談を受けることがあります。

そこで、今回の寄稿では、個々人の持つ目的に合わせるためのマテリアルとしての現地採用勤務情報をエージェント情報や注意点にフォーカスして、つらつらと書いてみます。

<言葉の定義:現地採用とは>

日系企業の現地法人または現地のローカル企業に、駐在ではなく、ナショナルスタッフと同じ待遇で入社して勤務すること。

2013年前後に、世界就活というワードで話題になった働き方です。

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1.前提条件の整理

そもそもの話、インドに来る目的がいろいろあると思うので、場合分けしてみました。

(1) インドが好きで、インドにずっといたい。

(2) 海外キャリアを志向してインドに来たい。

(3) キャリアの選択肢を増やすために、インドに来たい。

今回の寄稿では、(2)と(3)の目的を持つ人向け情報を紹介します。

2.エージェントを活用する際のポイント

とりあえず、まずは人材エージェントという話になるので、以下の点に気を付けてみれば、マッチングの合う案件が見つかるでしょう。

・海外経験のある日本人キャリアアドバイザーかどうかORインドで紹介案件を回したスタッフかどうか

・社内の人手不足でクライアントよりも自社の採用を優先していないか(これ、私が昔やられて案件が全然なく、困りましたね。やらかすのはいいんですが、全然謝罪もフォローもないので、きつかったです。)

・ひたすらレジュメを右から左に流して案件をあてにいっているだけではないか(フィーが欲しいのはわかりますが、無理やりはめ込みをされても後が危険です。それこそミスマッチの原因となります。)

Job Description(求人票)すら起案できないエージェントもいたという報告を受けたことがあるので、エージェントに対するアセスメントはしっかりやらないと、いわゆるはめ込み案件に遭遇して、キャリア的な選択肢が狭まってしまいます。

<現地に進出している日系エージェント>

COVID19の影響でプレイヤーが変動してしまいましたので、以下が私の観測範囲内で営業している人材エージェントです。

リクルートRGF

パソナ

ジェイエイシー

3.現地採用で働く際の注意点

エージェントとのマッチングがうまくいって、いざ働く段階に入り、渡航して就労となります。

しかし、就労後、いろいろ「やばい」事案も出てきます。その際にどうすればいいのか、をご紹介します。

この手の話をする際に、こちらの体験談をよく引用するのですが、現地採用のリアルがまとまっていて、現地採用を志す人は必読です。

<参考リンク>インドで生きるということ/a Japanese living in India (hatenablog.com)

<やばい事案(伝聞含む)>

  • オファーレターと実際の職務内容の乖離。
  • 給料の未払い。
  • 「人事権はない」と嘘を言い出して評価を放棄する上司。
  • 目標未達ならクビといきなり宣告してくる上司。
  • オファーレターとは違う業務内容なのに、まったく乖離した目標の押し付け。
  • 就労環境がブラックすぎて従業員が蒸発。

これらのやばい事案については、まずは上司や直属のマネジメントに相談という展開になりますが、最悪環境を変えるしかないという展開になります。

たまに、「愚痴ってないで、社内の改善や自分からの影響力発揮して環境を変える努力をせよ。」と指摘される方もいらっしゃるのですが、現地採用の職務階級では、上記を変えるのは無理です。駐在やマネジメントクラスに訴求して言うしかないですが、正論だけではどうにもならないのが事実です。

特に以下のような事例に出くわすと、自分ではコントロールできないので、かなりきついです。

  • 圧力はすごいが、まったく支援しない中間管理職。
  • 知識も実績も皆無なのに、「業界20年のベテラン」と言い出してしまう自称シニアスタッフ。新卒から教育無しでジョブホップし続けた結果です。
  • 未経験で業務が一切できないのに、自分で経験豊富と言ってしまう若手スタッフ。

従って、選考の段階でミスマッチが起きないように根掘り葉掘りをエージェント経由で聞き出すのが必須となります。

もちろん、上記のような問題しかない!って話ではないので、予めご認識頂ければと思います。

更に、上記前提条件の(2)や(3)を検討している方にとっては、以下のように出口を決めておかないと、先が見えなくなってしまいます。

■現地採用のキャリアはいいとして、そのあとをどうするのか?:起業なのか、日本に戻っての再就職なのかは明確にしておくべきです。

■経験した業界や職種の繋がりはどうするのか?:次を考える際に、職種の繋がりを考えるのは後を考える際に重要となります。

と、ここまでまとめてみましたが、これからインドで現地採用を考える方にとって、有効な参考情報になっていれば幸いです。

 

Profile

著者プロフィール
永田賢

Sagri Bengaluru Private Limited, Chief Strategy Officer。 大学卒業後、保険会社、人材系ベンチャー、実家の介護事業とキャリアを重ね、2017年7月に、海外でのタフなキャリアパスを求めてYusen Logistics India Pvt. Ltdのベンガルール支店に現地採用社員として着任。 現地での日系企業営業の傍ら、ベンガルールを中心としたスタートアップに魅せられ独自にネットワークを構築。2019年4月から日系アグリテックのSAgri株式会社インド法人立ち上げに参画、2度目のベンガルール赴任中。

Linkedin: https://www.linkedin.com/in/satoshi-nagata-42177948/

Twitter: @osada_ken

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