日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
状況に一石を投じたのは動物行動学的な分析だ。ブルーノは過剰な殺しと破壊を行い、「犯行現場」に二度と戻らない。通常のヒグマにはない異常さと狡知(こうち)さだ、として州政府はブルーノを「問題熊」、つまり「異常性ありの熊」と認定した。
あらゆる非殺傷的な対応の失敗を確認した上で射殺許可を出し、結局ハンターと警察官のチームがブルーノを射殺したとされる。
この事件を機にドイツでは「問題熊」という言葉が流行した。重要なのは、今の日本での「熊問題」と似ているようで対照的でもある点だ。一頭出現で大騒ぎのドイツと多数出現の日本、という違いはあれど、双方とも「熊の道理に沿っている範囲の行動なら尊重も考慮すべきで、それを逸脱するとアウト」という論理に収束できそうな気もする。が、なぜかうまく落ち着かない。
これは「外国人問題」と「問題外国人」の関係にも当てはまる話で、私個人は「問題外国人」対応を適切に行うことがまず重要だと思うのだが、世情はどうしても、外国人「全否定」「全肯定」の極論で皆に踏み絵を行わせたがるのだ。嗚呼(ああ)。
マライ・メントライン
MAREI MENTLEIN
ドイツ北部キール出身。2度の留学を経て2008年から日本在住。独TV局プロデューサーや翻訳、通訳、執筆、コメンテーターなど幅広く活動する自称「職業はドイツ人」。近著に『日本語再定義』(小学館)など。
【関連記事】
【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
クマに9回襲われて生還した専門家が警告する、首都圏「クマ出没」要注意エリア
冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起こす人喰いの連鎖
アマゾンに飛びます
2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
「日本人のほうが民度が低い」を招いてしまった渋谷「ぶつかり族」事件 2026.03.19
旧ツイッターの怪しい動き...「人類の家畜化」が分断と対立の行き着く先なのか 2026.03.16
「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと 2026.03.10
「最強者」でなければやられっ放し? 強権全盛のトランプ時代に日本がすべきこと 2026.02.28
海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由...「落葉帰根」派も「落地生根」派も 2026.02.19
台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日本をどうしたいのか 2026.02.07
日本でバズり続ける快進撃...韓国コスメ人気に潜む本当の理由は? 2026.02.07
-
経理事務/青砥駅/外資系企業での経理財務経験5年以上/英語力必須
プロフィット株式会社
- 東京都
- 月給32万6,000円~
- 正社員
-
「東京」機械部品の国内販促企画/マネージャー 英語力活かせる ドイツ外資グローバル樹脂部
イグス株式会社
- 東京都
- 年収600万円~1,000万円
- 正社員
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
経理リーダー/外資IT企業の日本法人/1000名規模で成長フェーズの企業で財務会計を担当
株式会社ハイシンクジャパン
- 東京都
- 年収550万円~650万円
- 正社員






