ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命防衛隊」の正体
IRAN’S GARRISON STATE

革命防衛隊をもっぱら国内の治安に携わる立場から通常戦力の担い手へと変貌させたのは、1980~88年のイラン・イラク戦争だ。
現在では兵力19万を超え、その半数は徴兵制の兵士で、伝統的な軍隊の編成を持つ。具体的には陸軍15万人、海軍2万人、空軍1万5000人という規模だ。2007年にはイラン全土に60万人以上いる民兵組織「バシジ」の指揮権も掌握した。
バシジ所属の民兵はイラクとの戦争で突撃作戦に投入された。地雷原に12~17歳の少年兵が次々と送り込まれ、地雷を爆破させた後、さらに「肉弾攻撃」を仕掛けるという人海戦術だった。
今もバシジは治安部隊として機能し、シャリーア(イスラム法)に基づく道徳規範を国民に守らせる役割を果たしている。
革命防衛隊はミサイル部隊も支配する。開戦前までは弾道ミサイル2000~3000発を有し、毎月100発程度の製造能力を持つと推定されていた。悪名高い国産の「シャヘド」を含め、ドローンもたくさんある。

それでもイスラエルやアメリカを敵に回して通常戦力では勝てないと承知しているから、いわゆる「非対称戦」に力を入れてきた。国外の代理勢力の活用、テロ、ゲリラ的な消耗戦、サイバー攻撃などだ。





