最新記事
イラン

ハメネイが殺害され揺らぐイラン、次の最高指導者は? イラン国民の未来はどうなる?

2026年3月2日(月)11時00分
ハメネイとハッサン

写真はハメネイ師とホメイニ師の孫に当たるハッサン氏。2025年6月、テヘランで撮影。WANA提供。REUTERS

イランは最高指導者ハメネイ師が殺害されたことで、イスラム神‌政政治体制が危機に陥り、次期最高指導者が誰になるのか、またこれからどのような事態が起きるのか​予測が難しくなっている。

聖職者や革命防衛隊幹部、ハメネイ師の長年の顧問といった過去数十年にわたってイランの体制を運営してきた人々を標的とする米国とイスラエルの攻撃はなお継続中だ。一方で⁠イランの大統領らでつくる「臨時評議会」が設置され、次​期最高指導者選出まで当面の国家運営を代行する。


イランの統治システムや次期最高指導者選出方法、具体的な候補、米国・イスラエルの攻撃による変化の可能性について以下にまとめた。

イスラム神政政治とは

現在の神政政治体制は1979年のイスラム革命でパーレビ国王を追放して最高指導者になったホメイニ師が「イスラム法学者の統治」として新たに導入した。

この理論によると、9世紀に姿を消したイスラム教シーア派第12代イマーム(神が定めた指導者)が再臨するまで、地上の権力は徳の高い聖職者によって行使されるべきとなっている。

つまり最高指導者に就⁠任する者は、大統領と国会を導く究極の権威として憲法から権限を与えられた高位の聖職者でなければならない。

1989年に死去したホメイニ師と、その後継者になったハメネイ師の下で、最高指導者は国家の全ての事案について最終的な決定権を保持してきた。しかし新しい指導者は、極め⁠て大きな変革​の瞬間に、自らの権威を主張することを迫られるだろう。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イランによる先制攻撃の兆候なかった、米国防総省が議

ビジネス

焦点:中東戦争、市場は想定以上の混乱覚悟 

ビジネス

インドネシア中銀、市場動向を注視 中東紛争受け=当

ワールド

イスラエル軍、ベイルート南郊を空爆 ヒズボラのミサ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    ドバイの空港・ホテルに被害 イランが湾岸諸国に報復攻撃、民間インフラも対象に
  • 4
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 5
    「本当にテイラー?」「メイクの力が大きい...」テイ…
  • 6
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 7
    【銘柄】「三菱重工業」の株価上昇はどこまで続く...…
  • 8
    【銘柄】「ファナック」は新時代の主役か...フィジカ…
  • 9
    「高市大勝」に中国人が見せた意外な反応
  • 10
    米・イスラエルの「イラン攻撃」受け、航空各社が中…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 4
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 5
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 6
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 7
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 8
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 9
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 10
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中