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ワシントン・ポストは「事実上、消滅」する――偉大な新聞はトランプとAIに屈するのか

The Demise of the Washington Post Is a Global Problem

2026年2月27日(金)17時40分
ハワード・フレンチ (フォーリン・ポリシー誌コラムニスト、コロンビア大学ジャーナリズム大学院教授)

これがうまく機能し、積み重ねられることで、日々の小さな奇跡とでも言うべきものが生まれる。

ところがポストの新たな経営陣は、アルゴリズムやAI(人工知能)、あるいは読者データが、日々何を報じ、何を書くべきかを教えてくれると考えているようだ。

安全策が降伏に転じるとき

だが、これは重大な誤りであり、責任放棄に等しい。偉大な出版物の「奇跡」の一部は、読者が自分では関心あることに気付いていなかったニュースや考え方に向き合わせ、新たな世界への扉を開くことにある。

ジャーナリズムにおいて人間の主体性を後退させれば、それとは正反対の効果が生まれる。

この憂慮すべき状況には、もう1つ重要な要素がある。ポストが突然の人員削減を行う前から、アメリカの大都市の新聞ははるかに緩やかだが、衰退の道をたどっていた。

私がジャーナリストとして活動を始めた頃は、アメリカのほぼ全ての主要都市に強力な地方紙があり、多くの場合は2紙あった。スタッフは少なくても全国紙と競い合い、世界各地に支局を置き、書評、思想、芸術の報道も積極的に行っていた。

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