日本も他人事ではない...世界で広がる富の世代間格差、「市場の忍耐の限界」はどこにある?
THE GREAT BOOMER BAILOUT
著名な投資家で世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者レイ・ダリオは、アメリカなど裕福な民主主義国が「経済的な心臓発作」に突き進んでいると警告する。
そのメカニズムは残酷なほど単純だ。債務返済が他の財政支出を圧迫し、債権者(国債の投資家)が難色を示し始め、中央銀行が介入して資金を供給する。そして間もなく「債務、紙幣印刷、インフレの自己増幅スパイラル」に陥るのだ。
ダリオは政府の借り入れを、血栓で詰まりかけた血管に例える。「債務返済の額が膨れ上がると、最終的に債務の借り換え問題に発展する。債権者が借り換えを望まずに国債を売却したがるからだ」
こうした富裕層の投資家が大きな役割を担うと、ソベルは指摘する。「巨額の財政赤字が続く限り、利回り曲線に上昇圧力が加わる可能性がある。既にそうなっていて、さらに圧力が強まるかもしれない。いずれ債券自警団(財政政策が緩んだときに、市場が債券を売り浴びせて金利上昇という警告を発すること)が登場し、私たちがこの惰性から目を覚ますきっかけになるかもしれない」
もっとも、全ての専門家がそこまで悲観的というわけではない。





