新興国中銀が金購入拡大、G7による凍結資産活用の動きで=ロ中銀
ロシア中央銀行は27日、主要7カ国(G7)がロシアの凍結資産を活用しようとしていることを受け、新興国の中央銀行が外貨準備分散のため金を購入しているとの見方を示した。写真はロシア中央銀行の本部。モスクワで7月撮影(2025年 ロイター/Evgenia Novozhenina)
[モスクワ 27日 ロイター] - ロシア中央銀行は27日、主要7カ国(G7)がロシアの凍結資産を活用しようとしていることを受け、新興国の中央銀行が外貨準備分散のため金を購入しているとの見方を示した。
金は地政学的緊張と米国の関税措置を巡る不透明感を背景に、安全資産としての需要が急拡大。価格は10月20日に1トロイオンス=4381ドルの過去最高値を付けた。現在は年初来59%上昇しており、今年は1979年以来最大の上昇率になるとみられている。
ロシア中銀は、世界経済の成長を巡る不透明感から金に対する投資家の関心が高まっていると指摘。「同時に、G7が凍結ロシア資産の活用を巡る議論を続ける中、新興国市場の中銀は外貨準備の分散を継続し、金の需要を押し上げている」と述べた。
凍結されたロシア資産約3000億ドルのうち、2100億ユーロ(2430億ドル)が欧州にあり、うち1850億ユーロはブリュッセルの決済システム「ユーロクリア」に保管されている。
11月14日時点のロシアの金・外貨準備高は7341億ドル。





