増える熟年離婚、「浮気や金銭トラブルが原因」ではない...なぜうまく行かないのか?
やり直すために実践すべき「にこみの法則」
公認心理士で離婚カウンセラーの岡野あつこさんは本書で、近年の熟年離婚の傾向を次のように分析している。
「昔は夫の浮気や金銭トラブルなどに由来する相談が圧倒的に多かったのですが、最近はモラルハラスメント、価値観の相違などの相談が増えています」
岡野さんによると、熟年離婚はコロナ禍以降、リモートワークなどで長い時間、自宅で夫婦だけで過ごす場面が増え、顕著化したという。(150ページより)
多くの相談を受ける岡野さんはまず、別れることを思いとどまり、夫婦関係を改善する努力をするよう説得するという。やり直すために勧めているのは、「にこみの法則」の実践だ。
・「に」は逃げずに向き合うこと。
・「こ」はコミュニケーション。言い合いばかりでなく、感謝、気遣いの言葉をかける。
・「み」は見捨てないこと。
・「冷めた関係」を温め直すには、夫婦の歴史をひもとき、原点に返ることも効果がある。(152ページより)
確かにこれは、原点に立ち返るという意味でとても大切なことかもしれない。一時的な怒りの感情や、「そんなこと口にできない」というような気恥ずかしさから離れてみるべきなのだ。

『ルポ 熟年離婚――「人生100年時代」の正念場』
朝日新聞取材班・著
朝日新書
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[筆者]
印南敦史
1962年生まれ。東京都出身。作家、書評家。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。他に、ライフハッカー[日本版]、東洋経済オンライン、サライ.jpなどで連載を持つほか、「ダ・ヴィンチ」などにも寄稿。ベストセラーとなった『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)をはじめ、『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(星海社新書)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)など著作多数。2020年6月、日本一ネットにより「書評執筆本数日本一」に認定された。
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