トランプ政権で勢いを増す多産奨励主義(プロネイタリズム)は極右思想。白人至上主義とつながりも
Report Warns of Anti-Family Pronatalist Movement's Growing Influence on Trump White House
プロネイタリストたちはしばしばアメリカにおける「遺伝子の質低下」に言及し、「良質な子どもを産む必要がある」と主張している。進化心理学者ダイアナ・フライシュマンの言葉を引用しつつ、NWLCはこの運動が「人種差別的・性差別的・反移民的」なイデオロギーに基づいていると指摘する。
報告書はこうも述べる──仮に保守派が本当に人口減少を懸念しているのであれば、アメリカへの移民を受け入れやすくすべきだ。移民が増えれば労働力も増え、出生率の低下による経済的懸念の一部は解消されるだろう。
しかし、プロネイタリストは「特定の人種(つまり白人)だけの増加を望んでおり、多くの移民はその枠に当てはまらない」とNWLCは記す。
報告書のタイトルは「ベイビーボーナスと母親勲章:プロネイタリスト運動を信用すべきでない理由」で、トランプが「プロネイタリスト軍団」を動員したと指摘している。この動きは、極右の政策集「プロジェクト2025」に従い、反移民・大量強制送還と、アメリカ人の結婚と出産を促す要求を結びつける役割を果たしている。