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トランプ政権で勢いを増す多産奨励主義(プロネイタリズム)は極右思想。白人至上主義とつながりも

Report Warns of Anti-Family Pronatalist Movement's Growing Influence on Trump White House

2025年8月14日(木)14時41分
ジュリア・コンリー

トランプの元側近で億万長者のイーロン・マスクは、アメリカ社会や文明の崩壊を防ぐため出生率を上げる必要があるとたびたび発言しており、報道によれば、自身も14人の子どもをもうけている。一方で、避妊薬はうつ病や自殺のリスクを高めるなど避妊に関する誤情報も流布している。

ショーン・ダフィー運輸長官は、高出生率地域をインフラ優先対象とする提案を行い、バンス同様に独身女性を侮辱し避妊の使用を非難している。

この報告書が公開される数日前、CNNはトランプ政権と「クリスチャン・ナショナリスト」を自称する牧師ダグ・ウィルソンの緊密な関係を報じた。ウィルソンは改革派福音主義の「改革派福音主義教会連合」の代表で、女性の投票権に反対し、「女性の主な役割は出産」と語っている。

ウィルソンはピート・ヘグセス国防長官とつながりがあり、ヘグセスの子どもたちはウィルソンが創設した学校に通っている。また同長官はCNNが取材したウィルソンの動画に「キリストのすべてを人生のすべてに」という教会のキャッチコピーを添えて共有している。

だがNWLCは、「女性は4〜5人の子どもを持つべき」などとウィルソンが主張したところで、トランプ政権の政策が家族に与えてきた影響は覆せないと主張する。

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