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「15対0の完敗」──EUは安全保障を米国に依存する日本のように振る舞った

THE TRUMPING OF EUROPE

2025年8月4日(月)18時40分
ザキ・ライディ(元フランス首相顧問)
「15対0の完敗」EUは安全保障を米国に依存する日本のように振る舞った...欧州が貿易交渉で米国に屈した日

対米関税交渉にフォンデアライエン(左から3人目)は「完敗」 ANDREW HARNIK/GETTY IMAGES

<アメリカへの関税がゼロなのに対し、EUからの輸出品には最大15%の関税が課される不均衡な貿易協定案。ハンガリーのオルバン首相はこれを「こてんぱん」と評した>

トランプ米大統領やロシアのプーチン大統領と親しいハンガリーのオルバン首相は、多くの点で非難に値する。しかし、トランプが「(欧州委員長の)フォンデアライエンをこてんぱんにした」というオルバンの指摘は間違っていない。

EU(欧州連合)がアメリカと合意した貿易協定案では、EUからアメリカへの輸出品の大部分に15%の関税が課せられる一方、アメリカからEUへの輸出品の関税はゼロになるからだ。トランプが15対0で勝利したのだ。

この明白な不均衡は、互いの関税をほぼゼロにするというEUの当初の要求と懸け離れている。さらに、協定案にはアメリカからの7500億ドル相当のエネルギー購入、6000億ドルの対米投資、軍事装備品の追加発注も盛り込まれている。


もちろん、15%という関税率は当初トランプが要求した30%よりはるかに低いとEUは主張できる。また、エネルギー購入と投資の約束もまだ漠然としたものだ。それでも、トランプからすれば今回の成果は並外れている。

EUは「勝った」とは到底言えず、被害を最小限に食い止めたにすぎない。フォンデアライエンは、トランプとの会談が行われたスコットランドに到着した際、弱々しく不安気だった。だが、去る時には弱々しさが増したものの、安堵もしていた。

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