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人為的飢餓

物資はあるのに封鎖で届かない、少ない支援に殺到して虐殺され餓死する――ありえない死なのに、世界はただ見ている

100+ Aid Groups Decry Global Inaction as Israeli Siege Starves Gaza

2025年7月24日(木)20時11分
ジェイク・ジョンソン

「人道支援団体は、パレスチナの民間人を保護し、大規模かつ有意義なアクセスを確保するという国家の法的・道徳的な責務を代わりに果たすことはできない」と、彼らは述べた。「だが、国家は救うべき命がなくなる前に命を救うことができるし、救わなければならない」

ガザの飢餓については、今回の支援団体の警告に先立って国連関係者も警鐘を鳴らしていた。22日には世界食糧計画の緊急事態担当ディレクターであるロス・スミスが、ガザ地区の飢餓の危機は「新たに驚くべき絶望のレベルに達している」と述べていた。
 

「住民の3分の1が、何日も続けて食事を取っていない状況にある。その中には女性や子どもも含まれる」とスミスは述べた。「重症かつ急性の栄養失調が急増している。10万人近い女性と子どもが深刻な栄養失調に苦しみ、できる限り早い治療を必要としている」

「人道支援が不足しているせいで、人々が毎日、命を落としていく。状況は日を追うごとに悪化している」と、スミスは訴えた。

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