ニュース速報
ワールド

米国防長官が板門店訪問、米韓同盟の強さ象徴と韓国国防相

2025年11月03日(月)20時03分

 ヘグセス米国防長官は3日、韓国を訪問し、南北軍事境界線がある板門店の共同警備区域を安圭伯国防相と共に視察した。板門店で撮影。聯合ニュース提供(2025年 ロイター)

[ソウル 3日 ロイター] - ヘグセス米国防長官は3日、韓国を訪問し、南北軍事境界線がある板門店の共同警備区域を安圭伯国防相と共に視察した。

韓国国防省が公開した映像によると、ヘグセス氏は米軍のヘリコプターで軍事境界線に降り立ち、安氏と合流した。

安氏はヘグセス氏の板門店訪問について「韓米同盟の強さと統合防衛態勢を示す象徴的で宣言的な意義があると考えている」と述べた。

両氏は4日に米韓安保協議(SCM)に出席する。韓国国防省は、北朝鮮に対する統合防衛態勢、地域安全保障、サイバー・ミサイル防衛に関する協力について協議するとしている。両氏は、米韓同盟関係を発展させて「安全保障環境と脅威の変化」に対応する計画について検討する予定という。

米韓の軍制服組トップは3日、ソウルで米韓軍事委員会(MCM)を開き、地域の安全保障環境が「複雑で不安定」という見解を共有。韓国国防省によると、インド太平洋の安全維持や潜在的な脅威の抑止に向け他の同盟国やパートナーと協力する方針を示した。

米政府は、南シナ海や台湾周辺での中国の活動が懸念される中、アジアにおけるパワーバランス維持を念頭に、在韓米軍2万8500人の役割をより柔軟にし、朝鮮半島以外でも活動できるようにする(米当局者)ことを考えている。ヘグセス氏は、協議で在韓米軍の駐留費負担問題も取り上げるとみられる。

一方、韓国は、有事の有事作戦統制権を米軍から韓国軍に移管することを目指しており、今回の協議で俎上(そじょう)に載せる可能性がある。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ECBの金融政策修正に慎重姿勢、スロバキア中銀総裁

ビジネス

キンバリークラーク、「タイレノール」メーカーを40

ビジネス

米テスラの欧州販売台数、10月に急減 北欧・スペイ

ビジネス

米国のインフレ高止まり、追加利下げ急がず=シカゴ連
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつかない現象を軍も警戒
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 10
    【HTV-X】7つのキーワードで知る、日本製新型宇宙ス…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中