物資はあるのに封鎖で届かない、少ない支援に殺到して虐殺され餓死する――ありえない死なのに、世界はただ見ている
100+ Aid Groups Decry Global Inaction as Israeli Siege Starves Gaza
ガザ地区では人為的に引き起こされた飢餓の緊急事態が急速に拡大しており、過去数日間でパレスチナ人の子ども少なくとも21人が飢餓によって死亡している。
5月以降では1000人を超えるパレスチナ人が殺害されており、その多くはアメリカとイスラエルが支援する「ガザ人道財団(GHF)」が運営する援助拠点の近くで殺害された。
米国務省の報道官は22日、GHFの活動が「大きな成功をおさめている」と宣言したが、ガザ地区では援助拠点で虐殺が繰り返され、今も飢饉が拡大し続けている。
支援団体の連合は23日、「パレスチナの人々は希望を抱いてはそれを打ち砕かれる繰り返しの中にいる。支援や停戦を待ち望むが、目が覚めるたびに状況が悪化している」と述べた。「肉体的な苦しみだけでなく、精神的な苦しみにも直面している。生き延びる希望が常に目の前にぶら下がっているが蜃気楼のように消えてしまう」
「人道システムは空約束では機能しない。人道支援者は変動するスケジュールの中では活動できず、実効性のない政治的約束を待つことはできない」
EUがイスラエルと最近結んだガザ地区への人道支援物資の搬入拡大の合意や、上空からの食料の投下などの「象徴的なジェスチャー」を「無為無策を覆い隠すための煙幕に過ぎない」と非難した。
「現地での実質的な変化」がないままでは、「果たされることのない約束を待ったまま子どもたちが飢えてしまう」と支援団体は述べた。