最新記事
マスク新党

マスク新党結成で保守派が二分? トランプ は「脱線列車」と批判

Trump Responds to Elon Musk's New Political Party: 'Train Wreck'

2025年7月7日(月)17時13分
アデオラ・アデオサン
トランプとマスク

「大きくて美しい別れ」とトランプとマスクの決裂を報じる6月6日付けのタブロイド紙 Photo by Richard B. Levine

トランプと完全に決裂したイーロン・マスクが第3政党「アメリカ党」の立ち上げを発表。トランプは長文の投稿でマスクの動きを非難した

ドナルド・トランプ大統領は、テスラのCEOで大富豪のイーロン・マスクが新政党を結成したことを公に批判し、7月6日、自らのSNSトゥルース・ソーシャルへの投稿で、マスクを「脱線した列車」と呼んだ。

マスクはソーシャルメディアでアンケートをとり、125万人の回答者のうち65.4%が第3の政党の設立を支持したことから、5日に「アメリカ党」の結成を宣言した。

今回のトランプとマスクの衝突は重要な政治的再編を意味し、それによって共和党とアメリカ政治の大規模な再構築が起きるかもしれない。

マスクは南アフリカ生まれだが、2002年に米国籍を取得。2024年の大統領選ではトランプとタッグを組んで、トランプの選挙に巨額の資金を出し、自身が所有するソーシャルメディア「X」を活用してトランプを宣伝するなど、政治的に極めて目立つ存在となった。

だがマスクは連邦政府を去り、その後、5月にトランプと決別した。政府効率化省(DOGE)を率いて「無駄、不正、乱用」を削減する取り組みの先頭に立ち、数か月にわたって物議を醸したマスクは、トランプの大型減税案「ひとつの大きくて美しい法案」を痛烈に批判し、もし可決されれば新党を結成するとしていた。

法案は3日に可決、翌日にトランプが署名して成立した。

過度に突飛な主張や攻撃は一部撤回したものの、マスクはアメリカには新しい政党が必要だという考えを貫いてきた。

企業経営
ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パートナーコ創設者が見出した「真の成功」の法則
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ヒズボラ指導者、イスラエルへの報復攻撃を示唆 司令

ワールド

「オートペン」使用のバイデン氏大統領令、全て無効に

ビジネス

NY外為市場=ドル、週間で7月以来最大下落 利下げ

ワールド

エアバス、A320系6000機のソフト改修指示 航
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場の全貌を米企業が「宇宙から」明らかに
  • 4
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 5
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 6
    「攻めの一着すぎ?」 国歌パフォーマンスの「強めコ…
  • 7
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 8
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 9
    エプスタイン事件をどうしても隠蔽したいトランプを…
  • 10
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 7
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中