イランが北朝鮮の後を追う? イスラエルやアメリカによる攻撃がイランの核開発を加速させるかも
Iran Lawmakers Eye Page From North Korea Nuclear Playbook After US Strikes
核不拡散体制の不備を指摘
本誌の取材に対しイランのアミル・サイード・イラバニ国連大使は、22日の国連安全保障理事会で発言した際、NPTと国際社会が核不拡散体制を維持できていないことに何度も言及したと語った。
彼はイランを「国連憲章とNPTの責任ある締約国であり、核兵器を持たない国」とした上で、「国連安保理の常任理事国であり、NPTの寄託国であり、核兵器を使用して広島と長崎で無数の人々を殺害したことのある唯一の国」であるアメリカや、「国連安全保障理事会決議487にもかかわらず、NPTへの加盟を拒否している無法な核保有国」であるイスラエルが行った攻撃を非難した。
そのうえで、「他のNPT加盟国が同様の侵略に直面しないという保証はない」と警告した。
「核不拡散体制の要であるNPTは、政治的な武器に操られている。平和的な原子力エネルギーに対する締約国の正当な権利を保証する代わりに、それはイランの至高の利益を危うくする侵略と不法行為の口実として悪用されてきた」
そして、国際社会がこれ以上何も行動しないとすれば、「核不拡散体制という願望そのものが徐々に衰退するだろう。力が正義を上回り、国連憲章の基本原則が踏みにじられるという危険な前例を常態化させることになる」と主張した。